<DaisyBar 19th anniversary
~4 DIMENSIONS~>
3/30(Sat)
ジュウ / 171 / Apes / the twenties
DaisyBar、皆様のおかげでこの3月で19周年を迎える事できました。ありがとうございます!と言う事で、3、4月はDaisyBar19周年のアニバーサリー月間で濃いイベント盛り沢山。バンド、お客さんともに、連日盛り上げていただき、本当に感謝。そしてそんな3月を締め括る3月最後の週末サダデーナイト。これまた強力な4組が揃い踏み。DaisyBarスタッフ、カネコ企画イベント。もうここでも何回も使ったフレーズではありますが、DaisyBarならではでのメンツ。まずトップはApes。ボーカルギターの坂井君が着ているTシャツからもうジャスト。カッコイイ。90年代に二十代を過ごした53歳の筆者などからすると、そこに文脈など読み取ろうとしてしまう。当然、彼もそうした文脈やリスペクトを踏まえていることは、バンドのパフォーマンスを観れば一目瞭然。ではあるけれど、決してそこに捕らわれていない、突き抜けた2024年の日本のインディロックバンドとしてのポップさとエモーショナルさを提示してくれた。そして次はジュウ。彼等の登場でフロアとステージの距離が更に縮まる。状況に応じて、曲の速度をコントロールするライブ巧者ぶりを存分にみせつけながら、しっかりとその楽曲も聴かせつつオーディエンスを巻き込んで行く。そうしたなかで曲、演奏の土台の力強さが際立つ。ライブの瞬間瞬間をきっちり捉え、届けて行く誠実さは、バンドがこれからという時にコロナ禍を経験した彼等だからこそなのかもしれない。まさにライブバンドなパフォーマンスだった。そして三番手は171。関西から二年前の5月にDaisyBar初登場。そこから、東京ではここDaisyBarに定期的に出演してくれている。その度に、オーディエンスの数も着実に増やしている。そうした、オーディエンスで一杯のフロアの間をザクザクと切り裂いて進む様なバンドサウンド。一見柔和なバンドの佇まいから繰り出される音の中に、凶暴性というか狂気が孕んでいる。それでいてポップ。やはりポップって狂気を内包するな、などと納得してしまう様なパフォーマンスで会場全体の熱を更に上げてくれた。そしてトリで登場は、the twenties。ポップと狂気と言えば、やはりthe twentiesかも。そのゴリゴリのサウンドに、人類はダンスが好きなんだろ!、みたいな快楽欲求に忠実なビートとグルーヴを一気に叩きつける。更に、そうしたサウンドに毎回「なんじゃこりゃ」を更新するタカイのパフォーマンスが乗っかって行く。the twentiesも東京に来たばかりの頃からDaisyBarに出演してくれているので、そんなノスタルジーな気分にもなるかと思ったら、そうした余地を与えるスキのないまさに怒濤のパフォーマンス。フロアをそしてオーディエンスをあらゆる意味で掻き回してくれた。圧巻。と言う事で四者四様、ホントにそれぞれの次元を超えて更につなげて行く様なパフォーマンスでDaisyBar19周年を祝福してくれた。DaisyBarの歴史も感じつつ、ロックバンドの未来を感じるアニバーサリーに相応しい濃密な一夜だった。(加)