LIVE REPORT

<DaisyBar 8th Anniversary
~集団パラリラ企画【月まで届け、少年ラの声 vol9】~>

3/19(Tue)

集団パラリラ / The next! Liddell 1974 / 五月女五月

3月、DaisyBar 8周年の真っ只中のこの日、3/19と言うのはDaisyBarがまさにオープンしたその日、謂わばDaisyBarの誕生日。その誕生日を飾ってくれたのが、この集団パラリラ企画 。昨年10月はワンマン、12月にはボーカル ジン企画の空中祭、今年に入って1月にはDrumリカコちゃんの復活イベント、そして2月には、この日も出演した、早乙女五月との共催の、別ロックフェスと、もう毎月イベントを開催し、どれも大盛況。精力的に活動し、その名を拡散して行く彼等。 今回は、1月のリカコちゃん復活祭に続く、恒例の集団パラリラ企画【月まで届け、少年ラの声】の第9弾。もう第9弾と言うことで、どれだけハイスピードな間隔で彼等がイベントを仕掛けているかわかる。今回は、2月に別ロックフェスを共催した早乙女五月、そしてThe next! Liddell1974を招いて、DaisyBarの8周年、誕生日のタイミングに合わせて開催してくれた。
この日も、もうオープンと同時に、フロアはお客さんで埋まってゆき、トップの早乙女五月がステージ上に現れた頃にはかなりの人数で、初めからこのイベントへの期待が客席から感じられた。トップの早乙女五月は、別ロックフェスをはじめ、集団パラリラとはこれまでも何度も対バンしてきている相手だけに、勝手知ったるという所もあるだろうけれど、そんな中でもガッツリとぶつかって行くというか、真っ向勝負といったLIVEだった。
そして二番手は、The next! Liddell 1974。彼等が登場する頃には、客席も更に膨れあがって満員状態。今年1月、nestで行われたワンマン以降の彼等のLIVEを見ていると、更にまた多くのリスナーに、彼等の存在が届き始めているのを実感する。LIVEの方もかなりアッパーな選曲で、息もつかさないビートとリフとメロディ-、そして言葉の応酬で、The next! Liddell 1974の世界を一気に展開。ふと耳に入って来る言葉に音楽が乗ってイメージとなって浮かんでくる感覚で、ふとグッときてしまう瞬間がこの日もいくつかあった。そして、この日突如披露された新曲も、ネクスト独自のNew Yorkテイスト(と僕個人が勝手に思っている)に、プラスもういくつかのスパイスを振りかけ、また新しいネクスト色を打ち出した楽曲で、今後LIVEで益々磨かれて行くのが楽しみ。
そして、最後にはすっかりネクストのスタンダードナンバーとなった(と、言ってもおかしくないくらいの楽曲へと育ってきた)チューリップを披露。会場全体をショートストーリーの中へ招き入れ、静かに見送る様な、そんなLIVEだった。そしてラスト、トリは勿論、集団パラリラ。もう最初から大盛り上がり。お客さんもLIVEを思い切り自然に楽しんでいる姿が見てとれた。途中ジン君がフロアへダイビングして、サーフしたりと、縦横無尽にステージを駆け回るパフォーマンス。そしてこの日個人的なハイライトはLIVEも終盤戦でのジン君の尾崎豊ばりのMCで、リスナー、少年ラに向け語っていた部分。正確ではなく、こう聞こえた、という事なのだけれど、自分達はクソだという事を知ってそこから始まるし、大人達に諦め方を教えられても、決してそこで諦めるんじゃない、と言った様な内容の事を言っていて、ジン君良いこと言うな-と思った。かく言う私も、もう40歳を超える良い大人ではありますが、岡村チャン風に言えば、心に住んでいる修学旅行が育つんだ、という感じでしょうか(違うな)。逆におっさん的な立場で言うと、ここ最近の経験で、若い子達が簡単に諦めて、簡単に逃げる奴を沢山みてきちゃったから、こうやって、ホント諦めず、時間をかけてでも、王道を一つ一つ形にしている集団パラリラの様なバンドには期待してしまう。今度は、そんなMCで言っていた様なメッセージソングを、是非作って欲しいと思いました。気がつけば、今年に入り集団パラリラのLIVE REPORTがこれで二度目という、いつの間にかパラリラの罠にはまってしまっている様な気もしますが、当然の様にLIVEもイベントも大盛り上がりで、DaisyBarの誕生日を祝ってもらいました。そして、これまた打ち上げも怒濤の盛り上がりで楽しい一夜となりました。ありがとうございました!!。(加)