LIVE REPORT

<【生配信ライブ】 無観客プレミアLIVE配信
“DaisyBar 15th Anniversary
~BET IT ALL EXTRA ON LINE~”>

8/15(Sat)

WATARU.S(SISTERJET) / 佐々木亮介(a flood of circle)

この日は、DaisyBar15周年記念として3月に決まっていたSISTERJET、a flood of circle2マンの延期日程としてセッティングされていた日ではあったけれど、SOLD OUT状態での開催は困難ということで、再延期とすることに。楽しみがまた先延ばしになってしまったけれど、DaisyBarの歴史を語る上でも欠かせない2組が決まっていたこの日、何かしたいという事で、それぞれのバンドのフロントマン、WATARU.S、佐々木亮介のソロ、弾き語りの2マン配信ライブが決定。まず登場したのは佐々木亮介。アコースティックギターでの弾き語り。a flood of circleやソロの曲は勿論、中島みゆき、The Strokesのカバーも織り交ぜての選曲。ラップ調の楽曲もあれば、フォーク、インディロックもあり。ブルースというのが、彼のベーシックにあるモノだとおもうけれど、それが形式や様式でなく、多様性と、歴史から連なる「現在」にあることをしっかりと示していた。個人的に思い入れ深い「象のブルース」も聴けたのも嬉しかった(この時、佐々木のアコースティックギターの弦が切れて、WATARU.Sからテレキャスターを借りて演奏していて、そのエレキでの演奏もまたよかった)。そして、佐々木亮介パートのラストに、この日遊びに来ていたSISTERJETのリズム隊KENSUKEとオオナリの二人を呼び込み、佐々木亮介+SISTERJETリズム隊という組み合わせで、カントリーロードを披露。当日、急遽決まったセッションではあったけれど息の合った、まさにホーム感溢れる演奏だった。そして続いて登場WATARU.S。サングラスをして、お馴染みのテレキャスターを使っての弾き語り。SISTERJETの楽曲を中心に演奏。弾き語りという、シンプルなスタイルで、その楽曲の、ポップさや、せつなさが、またバンドとは違った形でも際立って響いていた。ルーバーを駆使して、音を重ねたりしながら、演奏面でもチャレンジに満ちていて、それもまた刺激的だった。MCの相変わらずなロックスター振りも健在。そうしたロックスターから放たれる、ポップというのは魅力的で最高。そして、WATARU.Sパートでも後半「SUPER BIG」の間奏から、KENSUKEとオオナリのリズム隊二人が呼び込まれ、SISTERJETの三人が集結。もうこの3人の音が重なって鳴った時、そのカッコ良さにシビれた。「やっぱり、バンドいいね」と、WATARU.Sも言っていが、見てる我々も同じ感想を強く持った。そして、そのまま「Dancing Days」突入。そのGrooveは、圧巻。見ていた全員が盛り上がった筈。ラストは佐々木亮介を呼び込んで、SISTERJET+佐々木亮介で「to you」。SISTERJETがDaisyBarに出始めてた頃から演奏していた曲ではあるけれど、色褪せることのないポップソング。バンドのGrooveと二人のボーカルの掛け合いも大迫力。その豪華なパフォーマンスで大団円となった。DaisyBar15周年で、この顔合わせという事で、少しノスタルジックになるかも、というか、そういう気分に、漬りたいなとも思っていた部分もあったけれど、現在進行形な二人(二組)のパフォーマンスは、アットホームな部分はあったけれどノスタルジーはなく、当時の楽曲やパフォーマンスも、現在、そして未来に繋がっていることを証明していた。そして、そんな瞬間瞬間を、重ねながら、続けてゆく事へのパワーに溢れていた。こちらも、そんなパワーを存分に浴びながら、背中を強く押されたような、そんな一日だった。(加)