<DaisyBar 10th Anniversary pre party~welcome home~>
12/27(Sat)
THE SUZAN / NOWEARMAN / YOUR ROMANCE
THE SUZANがNew Yorkへ活動の拠点を移してから、もうすぐ4年が経とうとしている。海外での活動がメインになってしまっているので、THE SUZANのLIVEを国内で観られる機会も、年に一度帰ってくるタイミングしか無くなってしまったし、THE SUZANの名前を初めて聞くというリスナーもいると思う。過去のDaisyBarのLIVEレポや、その他のメディアでもその活動や凄さは、紹介されているので、チェックして欲しいのだけれど、軽く紹介しておくと、その10年前から、当り前の様に海外へ向かって活動を始め、更にその実力で新しい扉をいくつも開けてきたバンド。彼女達の初ライブも海外で、それも海外のLIVEが決まってからメンバーを集めたという。そうしたエピソード満載の彼女達なのですが、行動力は勿論、やはり音楽的部分が素晴らしい訳です。DaisyBarが調度一年経つかどうかの時に、初めてイベントで出演していて、衝撃を受け、DaisyBarの一周年に出演してもらって以来、何やかんやで、ほぼ毎月出演してもらっていたのだけれど、その日本規格外振りと 、そのLIVEに、毎回いろんな意味で衝撃を受けて観てました。初期はガレージロックテイストなサウンドだったけれど、徐々によりカラフルに多彩なポップミュージックを繰り出す様になってきて、毎月ハイクオリティーな新曲を次から次に繰り出して、圧巻だった。そうして国内でLIVEもしつつ、定期的に海外へも行き、PETER BJORN AND JOHNの BJORNに見出されて、海外からアルバムをリリースするまでになり、海外へ拠点を移す事になった訳です(かなりザックリした説明ですが)。今では、ネットを通じて、海外のリスナーが日本のアーティストの曲に気軽にアクセスして評価したりする事も珍しくないけれど、当時はいろいろ驚かされました。それでも彼女達は、日本のバンドがもっと海外に来てもよいのに、と言っておりました。かなり前置きが長くなりましたが、そんな彼女達が、一年振りに日本に、そしてDaisyBarに帰って来てのLIVE。共演はNOWEARMANとYOUR ROMANCE。まずは、YOUR ROMANCE。10月のTRMTRMのリリースパーティで初めて観てそのポップセンスとそれを体現するスキルの高さに驚いた。この日もそうした80年代的なポップサウンドの中に、ツインボーカルならではの60年代的コーラスワークや多彩なリズムで、徐々にフロアを取り込んで行って、多くの人にその存在をアピールしていた。まだ8月に結成されたばかりという彼等だが、2015年の活動が楽しみ。そして二番手はNOWEARMAN。もういつもの様に、NOWEARMANの音でしか無いGROOVEを淡々と鳴らしながら熱を放つパフォーマンス。そしてその音が鳴ると一気にNew Yorkな気分になる。個人的にNew Yorkの音楽に特に詳しい訳でもないけれど、それでもそうした空気感を感じさせるのは彼等の美学とこだわりが徹底しているからだと思う。そんな彼等はクールでカッコイイし、ロックスターだと思う。やはりこの3ピースでスタヂアムを目指して欲しい。そしてトリはTHE SUZAN。もういつもの様に、ただただHAPPYな彼女達のLIVE。フロアが大人しくなったかと思えば半ば強引に盛り上げ、何故か気がついたら引き込まれてしまう圧巻のパフォーマンス。新曲も多く、新曲は日本的というか、東洋的なリフやメロディーの曲が目立った。中盤お馴染みの「home」から終盤へ向けてのパフォーマンスは、迫力満点で、3人になって、そのパフォーマンスは、より強固且つ自由になった気がする。東京に来たのにやるのを忘れたと言って、「TOKYO」と言う曲を披露したり(東京オリンピックのテーマ曲を目指すそうです)、いつもの様に後半は、更に自由度を増す彼女達。最後は最初期の「PLAY THE GUITAR」を披露して終演。終始会場が笑顔で溢れたLIVEだった。THE SUZAN、海外に行っても良い意味で変わっておらず、その辺も彼女達の芯の強さかな、とも思った。この日は、YOUR ROMANCE、NOWEARMAN、THE SUZANと、国境とかジャンルとか、あまり関係ないかも、と思える一夜だった。楽しかった。そして、ロンドンオリンピックの閉会式みたいに、東京オリンピックの閉会式で、この日出ていたバンドを含め、DaisyBarに出ているバンドが出まくってたら最高、と思いました。