LIVE REPORT

<NOWEARMAN FLOOR>

9/26(Fri)

NOWEARMAN / UHNELLYS / NEW HOUSE / SHE TALKS SILENCE / 潮田雄一 / DJ;hajime

 NOWEARMANの名前は、DaisyBarが出来た当初、もう10年近く前から、当時出演してくれていたバンド達が、企画など行う際などに、よく名前が上がっていたのを覚えている。と、言っても、当時2005年から2006年あたりのインディーズシーンは、まだオルタナロックな雰囲気が強く、SISTER JETやQUATTROなどが頭角を現す以前のシーンで、今思えばNOWEARMANは、少し異質な存在だったのかもしれない。そして調べてみるとDaisyBarにNOWEARMANが初登場したのが、2007年3月、もう解散してしまったけれどidiot Boxという2ピースの、オルタナダンスロックバンドのイベント。そして、それから、よくTHE SUZANを観に来てくれていたりしていて、2007年11月にTHE SUZANのイベントでDaisyBarに出てくれている。その時のもう一つの対バンがQUATTROでした。その後も、自ら深夜イベントを行ったり、かなり独自の活動をしているイメージが強かったのだけれど、次第にVeni Vidi Viciousや、そのまた下の世代のNAIVES、8月にも共演したempty pageなどのバンド達からのリスペクトを受け、その存在感が大きくなっていった。そして、そのVeni Vidi Viciousが出演したりするイベントや、empty pageやNAIVESが企画するイベントで、DaisyBarに出演してくれる事が多くなってきた。ホント、NOWEARMANの格好良さは、(そういう事の方が多いけれど)そうしたバンド達によって教えてもらった。独自な活動をしていた部分もあったのかもしれないけれど、やはり先を行っていた部分もあると思う。そして昨年は、アジカンのNANO-MUGENにも出演するなど、徐々に彼等の音楽や活動と、いろんな状況が追いついてきたり、マッチングし始めたのでは無いかと思う。そんなNOWEARMANによるイベント。まずはQUATTROの潮田ソロ。最近はエレキでやっていると言う事で、エレキギターでカラフル且つ独自の空気感で、彼の唄がフロアを満たす。そして最後にゲストで、New HouseのPunpun君がエレキギターで参加し、二人のサイケなギターが交錯し合う何とも美しく且つ毒を持つサウンドは圧巻でした。そして二番目に登場はSHE TALKS SILENCE。楽器を持ち替えたりしながら、淡々と進むライブの中で二人から放たれる独特のGROOVEとウィスパーボイスのボーカル。何か凄く自由度が高く思わず引き込まれてしまった。そしてその佇まいや、潮田からの流れや、NOWEARMANによって会場に施された電飾によって、何かホントNew Yorkの地下のクラブみたいと思ってしまった。そして、久々の登場New House。このバンドについても語ると長くなりそうなので、そこはまた機会があればと言う事ですが、2009年あたりに出てもらって、その当時からマイペースで、ステージもいろいろと実験的というか、いろんな事をしていた印象。この日、久々に観た彼等は、以前よりスッキリした印象もありつつ、コーラスワークなど多用する曲も多くて、VampireWeakendではないけれど、そうした少しアコースティックなニュアンスも感じて、この日の自分の中のNew York度数が更に上がった。NewHouse、最近のサイケなバンド達や渋谷系的なバンドの何年も先駆け的な存在であると思うのだけれど、更に、現時点においても、その前線に立っているバンドだなと、この日のライブを観て思った。そして四番手登場はUHNELLYS。ボーカルマイクを自在に使い分けながら、更に縦横無尽にステージを行き交いながら、二人から繰り出される、ジャンルレスなまさに怒濤のGrooveはただただ圧巻でした。そしてトリはNOWEARMAN。自分達の企画であるので、当然気合いは入っていると思うけれども、いつもと変わらず、COOLにそのリズムと唄を積み上げて行く。そうしてFLOOR共々Grooveして行く様はホントカッコイイ。そんなGrooveと唄声に浸っていると、そのパフォーマンスはあっという間の時間だった。 かなり時間も押してしまったのもあり、アンコールはなかったけれど、かなり充実した時間だった。イベント自体も、さすがNOWEARMANというか、NOWEARMANで無ければ成立しえないであろうメンツで、彼等のテイストがしかっり反映していて、それがワールドワイドというか、その辺が楽しかった。これからのNOWEARMANと、彼等が提示してくれた流れが、また楽しみになった一夜だった。