LIVE REPORT

<SISTERJET 勝手にPARTY Vo.3~>

9/22(Tue)

SISTERJET / 赤色のグリッター / 恋する円盤 DJ;加藤直樹

SISTERJETが三ヶ月に渡って行ってきた、PARTY企画、「勝手にPARTY」。先月も、オワリカラ、Helsinki Lambda Clubという彼等ならではの顔合わせで、盛り上がりを見せ、更にPARTY感を加速させたこのイベント。この日は、赤色のグリッター、恋する円盤、と、wataru曰く「10歳は違う」と言う、若い二組を招き、三ヶ月続いたPARTYのラスト。ライブの方は、恋する円盤も、赤色のグリッターも、若さ溢れる熱量を放ちながら、且つ出し切るパフォーマンスみせてくれた。どちらのバンドもつい何ヶ月か前に観たばかりだったのに、その時の印象を軽く超えた成長と進化のスピードに驚かされた。そうした若い二組のバンドの熱いライブでフロアの熱気も充分。人口密度も増してきて、今回もDJ加藤直樹のインディロック中心の選曲が、フロアを煽る。そして、いよいよSISTERJET登場。結論から書いてしまうと、最高にカッコいいライブ だった。この企画が初まってから三ヶ月、毎回、ライブバンドとしてのカッコよさと、実力を思う存分見せつけてくれ、やっぱりSISTERJETカッコいいな、としか言いようの無い感想を持っていたのだけれど、今回は、また更にその上を行くカッコよさだった。SISTERJET15周年と言う事で、彼等がDaisyBarに初めて出演してから9?10年経っていて、その当時も尖っていて、やんちゃなカッコよさがあったんだけど、でも、当時に無いカッコよさが、今の彼等には確実にある。勿論様々なテクニックの様なものも向上しているだろうし、楽曲も増えている事もあると思う。けれど、それ加え、wataruが、メンバー紹介で自分のことを「隣りのロックスター」と称したり、一回りして、いろんな事を経験したからこその、開き直りとい うか、自然体が良い雰囲気を醸していると思う。元々、根っこがロックなので、自然に振る舞っていれば、ロックになってしまう訳です。良い意味で等身大なのだけれど、やはりロックスター、楽器を演奏したら最強。そんな自信も、ステージからヒシヒシと感じる。そして思うのは、SISTERJET、やっぱり名曲揃い。この日演奏された曲も皆、よかった。10年前から演奏されているも序盤に演奏されたけれど、その楽曲の良さは色褪せないどころか、また今の彼等のサウンドで更に輝きを増している。そして15周年を記念して11月に行われるClub QUATTROでのワンマンの時に、みんなで踊りたいと言って書かれた新曲も、先月より更にシャープになり、フロアを一気に盛り上げていた。現時点での彼等の最新曲となるこの曲は、HAPPYなPARTYチューンなんだけれど、個人的には、ロックンロールで踊らせる、というのが最高。そして圧巻だったのが、本編最後に演奏された。ライブで、フロアに向けて演奏されることで、更に力を持つ楽曲だと思う。SISTERJETのライブを観て、曲を聴いていると、我々がポップミュージック、ロックミュージックを聴く根本が詰まっていると思う。大人になること、自由になること、そして夢を見ること。そのポップミュージックが鳴っている3分間だけは、ティーンエイジャーにも戻ってしまうし、あの娘と恋に落ちるし、ハートブレイクもするし、そして何より自由になれる。みんな自由になりたいし、踊りたいし、恋したい、それがポップミュージックを聴く理由なんだろうな、とあらためて思わせてくれる。そして3分間の自由と、その積み重ねで出来上がるPARTY。SISTERJETは、今、ライブバンドとして、キャリア最高潮のパフォーマンスを見 せていると思うし、その勢いは更に続いて行くだろうと思う。そして、3分間の自由と、その積み重ねで出来上がるPARTYは、まだまだ続いて行くと確信。PARTYと共にロックドリームはまだまだ続く。ロックンロール最高。そんな事を思った最高に楽しいイベントだった。