LIVE REPORT

<DaisyBar Autumn Fes 2008
~melancholyナmarble 状ノ世界vol3~>

11/01(Sat)

KING BROTHERS/VENI VIDI VICIOUS/mercydo

今年5月に第一回が行われ、DaisyBarでお馴染みとなってきた松山嬢による企画の第三弾。毎回出演者へのインタビューが載ったフリーペーパーも配られたり、企画者が愛情持って作り上げているイベント。今回はKING BROTHERS襲来、そしてVENI VIDI VICIOUS、mercydoと、DaisyBar Autumn Fesの佳境に相応し過ぎるメンツ。まずトップはVENI VIDI VICIOUS。 1st mini ALBUMも発売されたばかりのタイミングでの登場。この日の一週間後にはTHE VINESのOpeningAct決定のニュースも舞い込んで来て、世の中の注目度も期待度も高まり、更に目が離せないバンドになって来た。
今年は、この欄にかなり彼等の事を書いて来たけれど、意識してきた訳でなく、そこにいつもいた感じ。そんな訳で、この日もそんないつものベニらしいLIVEだったけれど、アルバムの最後にアコースティックで収録されている名曲Time Is Over(彼等のリフが利いている楽曲もカッコいいけれど、こう言ったメロディックな曲もまた彼等の良さの一つ)のアレンジをこれまでと少し変え演奏していたり、随所にいろいろ新しい試みもみられてたりもした。この日は、そういった部分がまだしっくり来てない様にも見えたけれど、その不安定さも絵になってしまうのもまた彼等。後日、THE VINESの来日キャンセルが発表され、当然彼等のOpeningActも無くなってしまったのだけれど、こちらの勝手な想像だけど、彼等ならそんな出来事も「ま、仕方無いね」ぐらいに、サクッと切り替えてしまえるんでは無いかと思える。彼等のLIVEを見る度そんなロックの乾いたカッコ良さを感じる。もしくは、それを感じたくて彼等のLIVEを見ている部分があるかもしれないと思った。
二番手はmercydo。今年一度VoGの日置君に弾き語りをオファーしたら、当日いきなりバンド(勿論mercydo)で演奏しちゃった、というシークレットな出演を除けば年越しLIVE以来のDaisyBarのステージ。更にその年越しLIVEでは、何故かmercydoの時間の記憶が無いという失態を演じてしまったので、ホントに久しぶり。もっと華やかにいろいろ仕掛けてくる様なLIVEをするかと思いきや、想像以上にシンプルで、逆に言えば真っ向からLIVEした感じのLIVE。以前の曲あり、新しい、と、いうか初めて聴く曲もありだったけれど、芯の部分では、実は男気溢れるロックなmercydoな部分が変わらずあって、そこが垣間見れて良かった。新曲の中では最後のダブな感じの楽曲が、久し振りに見たmercydoに見事にハマっていた。こういうmercydoならではの、実は「POP」な曲をドンドンdropして行って欲しい。
そして、いよいよトリはKING BROTHERS。出番が近づいてくるにつれ、フロアの熱気も増してきて、彼等が登場して、初っぱなからもう最高潮!!!。4人になって、音の厚みも増し、バンドとしての凄みも増して、うわー、キンブラだー!、と個人的に素に。LIVEが進行するにつれ、マーヤが飛ぶ飛ぶ。なので我に返り仕事モードで冷や冷やしながら見守るも、ついつい見とれてしまうパフォーマンス。上手い。MCもサイコー。途中マーヤが拳を突き上げたら思い切り天井にあったって拳から血?みたいな状態もあったりしつつ、後半戦は、もうフロアがステージ状態。フロアの熱気で久々にDaisyBarの天井が風呂場の天井状態に。カオスティックでありながら、実に真っ当にROCK ‘N’ ROLL SHOWとして成立させ、自らのBULUESを叩きつける彼等のパフォーマンスはホントに素晴らしかった。何か凄いものを見た。是非またこのDaisyBarで彼等 のLIVEを見たい。そして、企画の松山さんお疲れでした。楽しかったです。(加)