LIVE REPORT

<ひめはじめ5>

1/08(Wed)

クリープハイプ / 緑黄色社会

今年も開催となったクリープハイプ、新年お年玉企画、ひめはじめ。今回でなんと5回目。もう、感謝しかない。この日、当日発表された対バンは、尾崎君が最近よく聴いているという緑黄色社会。こういう特殊なシチュエーションのなかでのパフォーマンスで、なかなか普段とは異なる雰囲気ではあったと思うけれど、お客さんもキッチリと聴いていたし、そこにちゃんと届いていたと思う。そしてクリープハイプ。毎回、クリープハイプがステージに立つと、わっ、本物のクリープハイプだ!。と、もう、いちファンになって、すげーとか思ってしまうのだけど、ステージで彼等が演奏しだすと、やっぱり、当時の姿に被る瞬間があって、良い意味で変わってないなと思う。当時のギ ラギラしてた感じというか。もうお客さんを前にすると、全力投球というか。キャパとか、ファンクラブ会員(太客)限定ライブのアットホーム感とか、関係なくなっているというか。勿論、ホールでやる時とDaisyBarでやる時、違いは相当あると思うんだけど、そこで変わる事なく最強の力で見せつけてくるからホント凄い。毎回、この企画でクリープハイプがDaisyBarに戻ってきてくれると、どうしても、DaisyBarに頻繁に出演していた当時の事を思い出してしまう。今回は特に、クリープハイプが昨年、現メンバーになって10周年、そしてDaisyBarが今年15周年という事で、それぞれの数字的区切りのタイミングもあって、個人的にいろいろな事を振り返ったりする機会も多かったので、一層感慨深かった。ふとあの時あんな 話したなーとか、その曲を初めて聴いた時の記憶が蘇ったり。だから、当時演奏していた「イノチミジカシコイセヨオトメ」のギターのイントロで、グッとキて、あがりまくるし、ラストに「チロルとポルノ」なんてやられた日にはもう、大感動。名曲揃い。更に、新曲群も最高にカッコ良いのも彼等の凄い所。ノスタルジックに浸りたいという欲求も勿論あるのだけれど、ライブを観ていると、そういう気分を忘れ、どの時代の楽曲も、関係なく刺さってくる。新曲「愛す」の、ファンキーさとポップネスはジャストでカッコイイ。もうこうくるかーという感じ。変わってないと書いておいて、何なんですが、やはり変わり無くクリープハイプであるために、常に最前線で努力し続け、探求し続けていて、それがあ っての今だと思う。そしてステージから放つパワーというか、オーラというか、そのバンドのスケール感は、ドンドン増しているし、それをライブハウスでも出し切るというのは凄い。もう圧巻の、感情揺さぶるライブだった。そして「愛の標識」を今年も聴けて、我々もまだまだ、がんばらなければ、と思うのでした。(加)