<ロックンロール新世紀
~Ultra Dynamic Stroll On! vol.4
That Is Rock And Roll!編>
6/06(Thu)
【DaisyBar】 the twenties / Large House Satisfaction / HAPPY /
イルゼとマーゴット 矢沢洋子&THE PLASMARS / The Farewells
【GARDEN】 ギターウルフ / KING BROTHERS THE BOHEMIANS / Droog /
黒猫チェルシー / The next! Liddell 1974
「ロックンロール新世紀~Ultra Dynamic Stroll On!」というイベントとしては、2年前の2011年の6月9日に行われて以来、2年振りの再起動。しかしながら、企画者でもあるだいじろうさんは、その後、不定期ではあるけれどイベントを開催してきていて、毎回先鋭的な、かなりチャレンジ精神と遊び心溢れるブッキングで楽しませてくれているので、全く二年振りという感じでは無い。それでも、二年振りとなったのも、このロックンロール新世紀~Ultra Dynamic Stroll On!と言うイベント名に対する意味合いや思い入れの深さに寄るモノだと思う。元々このロックンロール新世紀という名前は、その2年から3年前、全国のTSUTAYAで展開されたロックバンドの特集というか、そのキャンペーンの名前で、ホントDaisyBarに良く出演してくれていたバンドを含め、インディーズのバンドが全国区へとなるきっかけを作ってくれたキャンペーン。そしてこのキャンペーンを当時展開してくれたTSUTAYAの南原氏も、このイベントにとって、とても重要な人物。そこからだいじろうさんなどの力によって派生したイベントがこのイベント。と、かなりざっくり言ってしまうとそうなるのだけれど、それが正しく言えているかと言うとそうでも無いような気もするので、その辺は各自でCheckという事で。そんな歴史を持つイベント二年振りの開催は、山口冨士夫氏が体調不良でキャンセルとなってしまうという残念なトピックもあったけれど、それであっても、歴史を更に塗りかえる様な充実振り。この日もDaisyBarとGARDEN二カ所での同時開催で、当然ながら僕はDaisyBarの方に貼り付いていたので、DaisyBarでのライブをレポート。チケットは見事、SOLD OUT。OPENからDaisyBarの方も順調にお客さんが来てくれ、良い具合にフロアが埋まる。一番手は元死ぬまで生きるもんズのギター狩野とドラム茂木が在籍するThe Farewells。まだ新しいバンドという事もあり、やはり、そうした未完成な部分はあるけれど、この日フロアを埋めたお客さんからは、彼等に対する期待を感じた。どうしても前バンドと比較されてしまう部分は避けられないと思うけれど、そこを乗り越えた姿を見せてくれる事を期待。二番手は矢沢洋子&THE PLASMARS。本人も言っていましが、この日唯一の女性。ではありましたが、女性ボーカリストならではの唄とその立ち姿と、グイグイライブに引き込むその完成度の高いパフォーマンスは、流石だった。3番手はイルゼとマーゴット。このイベントに関しては、企画者宛に、出演希望の申し入れが多くあった様で、このバンドもそうしたバンドの一つだった様。そこでだいじろうさんが、彼等に時間を用意したのも、その挑発的な言動をみると頷ける部分もあり、この日も僕自身そうした前情報の方が先行する形で、彼等のライブを観たのだけれど、そうした先入観を良い意味で吹き飛ばすような正統的なロックを真摯に鳴らしているのが伝わった。そして4番手はHappy。この日の、ギター、ベース、ドラム、と言ったロックンロールな面々の中にあって、キーボードを多用する彼等の存在は異色。しかし、演奏が始まってしまえば、もうそこで奏でられるポップソングは、まさにロックンロールでしか無い、と言う訳の分からない事を言ってしまいそうな程のパフォーマンス。決して熱い訳では無いけれど、COOLな中に熱を感じるというか。メンバーのルックスもよくて、ステージ後に少し話したら、凄く好青年でビックリ。実は、THE SUZANが前回帰国した際、関西で彼等と遭遇した様で彼女達にしては珍しくHappyの名前を口にしていて、その時の彼女達から聞いていた印象とはまた少し違ったのも面白かった。こういうバンドには、うまく好きなようにやって欲しい。そしていよいよイベントも大詰めへ。トリ前に登場はLarge House Satisfaction。Timeテーブル的にGARDENの方が少し押していて、KING BROTHERSと時間が被ると言う状況の中で、ベースの賢司も自分も見たいとMCで言ってはいたモノの、実際はそんな事を感じさせないロックンロールを叩きつけていた。途中、ギターリフの印象的な新曲も披露され、フロアの反応もバッチリ。後半はもう、ドカン、ドカンとフロアに曲を撃ち込む様な圧巻のライブだった。そして、この日、DaisyBarのトリを務めたのは、the twenties。Large House Satisfactionとの2マンも記憶に新しい彼等だけれど、この日は、その2マンの時にみられた堅さみたいなモノはなく、遠慮なくthe twentiesを見せつけ、フロアもそのGrooveに揉まれダンスフロア化。大盛り上がりでした。アンコールにも応え、ガッツリ、トリとしての役割を果たしてくれて、DaisyBarのロックンロール新世紀は終了。DaisyBar、かなり多様、且つ新鮮なメンツで、それでいて、まさにロックンロールという充実の内容でした。これだけの内容、企画者的には大変だとは思うけれど、是非また続けていって欲しい、と、僕含め多くの人も思っていると思います。(加)