LIVE REPORT

<Get Up With It>

6/25(Wed)

The John’s Guerrilla / The holy’s / 天狗☆スター / GABA / ARIZONA

6月始め、新ドラマーを迎え新体制での活動を発表したThe John’s Guerrilla。急遽ではあったが、新体制の挨拶をまずはDaisyBarでしたいとの事で、この日のイベントに、The John’s Guerrillaも参加決定。この日はDaisyBarで日々ライブを重ねているバンド中心の顔ぶれが揃ったイベント。まず一組目、天狗☆スター登場 。19歳のギターボーカル原田諭を中心に据える3ピースバンド。まだまだ荒削りな部分もあるけれど、この日は集中力あるパフォーマンスでライブの流れもハマり、原田の声と楽曲の良さがバンドでも良い形で表現されていた。DaisyBarでかなりの本数のライブを経験している彼等が、この舞台でその成長ぶりを見事に見せた。そんな彼等のパフォーマンスが、この一夜が、更に濃く熱いモノになるであろうことを充分予感させた。そして二組目はARIZONA。ほんの数日前、シングルの発売レコ発イベントをここDaisyBarで開催し、大成功させたばかりの彼等。最初に彼等を見た時は、ロックンロールバンドとしての印象が強かったけれど、メンバーチェンジを経て、楽曲の幅も広がり、良い意味でその印象は変わった。この日も、イントロのリフでガッツリ持って行くインディロックな楽曲や、ある意味ライブの肝にもなるミディアムな楽曲など、彼等の音楽性の広さと表現力の豊かさを遺憾なく発揮。そうした楽曲をステージ上で演奏する彼等から放たれる、クール且つホットなロックバンドとしての色気も彼等の魅力だとあらためて思った。そして3番手は、GABA。一見するとマンチェスターあたりから来たヤンチャなバンドっぽくも見え、とっつき難くも見える彼等だが、ライブ自体はこの30分を、一夜をハッピーに過ごそうと言ったスタイル。90年代ブリットポップなテイストもあるかと思えば、そこにブルージーなギターフレーズが乗ってきたり、60年代なコーラスワークを放つポップソングもあり。こうした楽曲を、サクっとパフォーマンスしてしまうあたりに、新世代の感覚を感じてしまう。そうした彼等の存在感を見事に示したライブだった。そして4番手に新生The John’s Guerrilla登場。やはりもう彼等がステージに立っただけで会場の空気感が変わったのが分かる。そして音が放たれた瞬間に一気にその場を自分達のモノにしてしまうあたりはさすが。「The John’s Guerrilla第二章、ここからスタート」とボーカル レオが宣言。そこから怒濤のパフォーマンスは圧巻。始めてジョンズを観た時の衝撃を思い出した。この日初お披露目、新加入ヨッシーこと、Yusuke Yoshidaのタイトでしまったドラムが、既に見事にフィットしてその怒濤のGROOVEを支えていた。過去の曲も織り交ぜつつも、ヒップホップを取り入れたここ最近の楽曲も縦横無尽に放つそのパフォーマンスを見ると、常に変化し、進化し続け、新しい事にトライし続けているバンドだとあらためて思った。そして、第二章スタートの狼煙を上げるに相応しいライブだった。そしてトリで登場はThe holy’s。これだけ濃い面々が出揃ったイベントのトリであるけれど、良い意味でリラックスしているようにも見えつつ、これだけのライブの後、熱が入らない訳はなく、勿論エンジン全開。そこから放たれるGROOVEは強烈なインパクトを放ちフロアを盛り上げた。そしてMCでこれだけ真剣に音楽が好きなバンド、お客さんと出会えて嬉しいと言った様な趣旨の事も言っていて、自らドンドンと周囲を巻き込んで行く彼等らしいMCだなと思った。そんなThe holy’sがキッチリこのイベントを締めてくれ、濃密な一夜は終了。この日ジョンズが出演した事によって強力な磁場が発生したのを感じたと共に、この日出演した、それぞれのバンド、それぞれが軸になり更なる磁場を放っていってくれるであろうとも確信した一夜だった。(加)