LIVE REPORT

<DaisyBar 6th Anniversary FESTIVAL!!
~TIME GOES BY ~>

3/19(Sat)

THE MIDNIGHTS/チェインソウズ/The Midnight Guarantees/
ザ トーキンバウチューズ/THEE GALLON

3月はDaisyBarのAnniversary月間。そして、この3/19、まさに6年前の2005年3月19日
に、DaisyBarが開店したのです。という訳で3月、6周年月間の真っ直中、今回の地震が直撃した訳です。それからみんなもそうだと思うけれど、当然個人的にも、またDaisyBarというライブハウスとしてもいろんな事を考えた。で、結局簡単に言うと「やる!」というあたり前の結論に至り、3/14から営業を再開した。
ホント毎日何かが起こるのがライブハウスな訳で、3月はAnniversary月間という事もあって、それまでも素晴らしい瞬間の連続で、ぐっと来る事ばかりであったのだけれど、地震以降もホントそういう環境的、状況的な事が相まって毎日いろんなドラマの連続でした。そしてこの19日。既に決まっていた5 組、地震以降各バンドと連絡を取り合い、イベント決行の旨と必要あれば個人的な考え方をバンドに伝えたりもして、全5バンド当たり前だけれど集まってくれた。(この日に限らずこの3月決まってたバンド、交通手段が確保できなかった遠方のバンド以外ほぼキャンセル無しでホントDaisyBar出てるバンドは話が早くて嬉しかった)。これを書いている3月後半(まだまだ余談を許さない事が多いけれど)少しは状況も落ち着いてきているけれど、この19日の段階でもまだ普通にライブをするという事に緊張感を感じさせる雰囲気がどこかにあった事は確かで、そんな状況の中1バンドも欠ける事なく集まった事は当たり前ではあるけれど、素晴らしいと思う。
と、言う訳でイベントオープン。嬉しい事にOPENと同時にお客さんもちゃんと集まってくれて、少し土曜日の夜を取り戻して来た感じがあった。そしてフロアがお客さんで埋まって来た所で、トップのザトーキンバウチューズ。もういきなりハイテンション。ちょっと力が入り過ぎの気もしたけれど、実は彼等登場の2、3分前に、小さな余震があってお客さんはほぼ気づかない程だったんだけれど、(後から確認したら)楽屋にいた彼等は気づいたみたいで、そんな中、震災からまだ一週間しか経っていなかったあのタイミングで余震の後トップバッターでいきなりステージ立つのはやっぱり普段とは違う緊張感があるだろうとも思う。実際そういう部分があったかは不明だけれど、そんなテンションで飛び散る様に一曲目を演奏し終わった所で、少しバンドを落ち着かせて、より丁寧というかきっちり聴かせながら、そして最後にまた一気に爆発というパフォーマンス。途中ロックバンドは止まったら死ぬみたいな事をVoの中馬君が言っていて、ホントそのまんまの様なステージだった。
そして二番手はTHEE GALLON。彼等のライブでは時々少し気負い過ぎるような所がみえる事もあるのだけれど、この日は良い意味で肩の力が抜けていて、これまでのゴリゴリのガレージサウンドの中で軽くポップにシフトした様な新たな楽曲が栄えていて、また少しずつ成長を感じさせてくれた。
そして3番手はチェインソウズ。ホントここ最近は良い意味でリラックスしたステージングで、ある意味自由にやっている感じが、彼等らしさかなと思う。途中、ハッピーバースデージー~とDaisyBarのお誕生日を祝う唄もアドリブで披露してくれてホント嬉しい限り。彼等らしい、少しヤンチャで自由な雰囲気のライブだった。
そして4番手The Midnight Guarantees。震災後、体調崩してたメンバーもいたりで、この日このステージに立つ事に葛藤があった様だったけれど、実際ステージに上がってしまえば、彼等らしいコール&レスポンスもありの王道のロックSHOWを展開。そんな普通にライブしている彼等を見ていたら、何故かぐっと来た。
そして大トリは我らがTHE MIDNIGHTS。6年前のオープニング の日のトリもTHE MIDNIGHTSでした。ホント震災以降きっと変わって行く事、何かが変わった事も多いと思うけれど、THE MIDNIGHTSは6年前と変わらず、交わらない「僕」と「あの娘」を歌い続けている。ホント最高。フロアはTHE MIDNIGHTSを初めて見るお客さんも沢山いたと思うけれど最後までみんな残ってくれて、彼等のロックンロールで踊ってホントみんな楽しそうでした。そんなTHE MIDNIGHTSも多分6年振り以上にアルバムを録音した模様。まずはデジタル音楽配信サイトのMAJIXからダウンロード出来る様なので是非チェックしてみてください。 と、言う訳で6年目の誕生日も大団円で終了。
  この6周年のタイミングでの震災でいろいろドタバタもしたけれど、ホントお客さんバンドに助けられて来た事を実感しつつ、こういう状況でもバンドがステージに立ってお客さんが来てくれるハコでいれた事で逆に6年間やって来た事が無駄では無かったなと思いました。ホント感謝です。そして、ステージにバンドが上がって演奏始めればもうそこに至ったドラマとか物語とか関係無くなってその瞬間が全てみたいに思えてしまう、それがロックンロールだなともあらためて思ったりもしました。その瞬間をまた積み重ねてゆきたいと思います。
(加)