LIVE REPORT

<DaisyBar Autumn Fes 2009
~夏の魔物・東京襲来編!秋の陣
「フレディ氏と水星の悪魔」発売記念~>

11/11(Wed)

Mr.Freddie&The Mercury devil/The next!/OKAMOTO’S
神聖かまってちゃん/ヘンリーヘンリーズ

すっかりDaisyBarのスケジュールでもお馴染みになって来た「夏の魔物」。これは、THE WAYBARKのvo.成田大致69が、夏に青森で行っているDIYなフェスの名前。ホント今年のラインナップも錚々たる、そしてかなりツボを突いたメンツでした。細かい説明は省きますが、なんやかんやで昨年8月The FreddieMercuryが、DaisyBarに初登場。その辺から、いろんな縁でこの 「夏の魔物」と繋がって行き、今年の春、DaisyBar4周年のタイ ミングでTHE WAYBARKがDaisyBarに初登場。それが「夏の魔物~東京襲来編!」の第一回だった。その後も何回か回数を重ね、THE WAYBARKもフレディも、毎月出てるんではないか、と、言う位の頻 度で青森からやって来てくれている。そしてこの日はフレディが、いよいよCD発売という事で、レコ発記念的なイベント。本来は、この日の出演バンドに当然THE WAYBARKの名前もあったのだが、この数日前の青森のLIVEで大致69が、骨折、入院という予期せぬ緊急事態で無念のキャンセル。そして急遽OpeningAct的にヘンリーヘンリーズ(まだ中学生)が決定。と、いう訳でこの日 トップはヘンリーヘンリーズ。かなり初々しいLIVEではあったけれど、最後のカバーより断然オリジナルの方が良かったし、存在感あるボーカルもグット。これからに期待して待っております。 そして二番手登場は神聖かまってちゃん。OPENからかなりお客さん入っていましたが、この辺から更にフロアが膨らんで行く。いろんな噂を聴いてい たので、楽しみにしつつ、一体どんな事になるだろうと若干心配もしたけれど、奇をてらうとかで無く、ある意味リアルだし、メルヘンチックな所もあり、最後の曲が終わったあと、Vo君がもう一曲やろうみたい雰囲気も出しておりましたが、この日は、まだまだ出演バンドが控えているという事で、通常通り終了。何となく正体を掴む前に終わってしまった感じ。また今度は落ち着いて観たい。  そして、三番手はOKAMOTO’S。いやいや、ホント毎回毎回、観る度に目に見えて良くなってます。怒濤のLIVEの本数をこなして行くなかで、その LIVEをきっちり自分たち血肉にしていると思う。満員のフロアを前に臆せずそのGROOVEを叩きつけフロアを揺さぶっておりました。このGROOVEはクセになります。
そしてトリ前はThe next!。今年春の第一回の「夏の魔物~東京襲来編!」で壮絶なLIVEをみせた後、 ぷつっりとLIVE活動を止めていた彼等。10月にこれまた突如復活し、復活後二度目のLIVE。この日はヒット曲無しというか、彼等の中の比較的レアな雰囲気の曲で構成されたLIVE。にも関わらず、グイグイと聴衆を引き込んで行くバンドの表現力は、流石。そして、終盤の様々な感情を交錯させ一気に昇華させるパフォーマンスは何度観ても圧巻。まだまだ、復活間も無いという事で、少し堅い部分もあった気もするけれど、ホントThe next!の代わりはいないのだな、と、彼等のLIVEを待ち侘びていたフロアの多くのお客さんとこのLIVEを体感して思った。The next!のLIVEの余韻がまだ残る会場に、この日の主役Mr.Freddie&The Mercury devil登場。最初から爆発モード全開。最初はそんな彼女達のパフォーマンスに目が行きがちで、個人的にもフレディを初めてみた時には、ホントそのルックスや、パフォーマンスにばかり気を取られていたけれど、「バンドマン」というスローなナンバーを聴いた時、純粋に良い曲だなーと思い、そこから彼女達の楽曲の良さや、歌詞の中の主人公の叫びみたいなモノに共感する部分も聞えてくるようになった。きっとこうしたバンドは、地方に住み、生活し、その中でなければ、生まれない部分を確実に持っているのだと思う。きっとそれは、全ての10代が大人(都会)にあこがれ、理解されたい、自分の声を聞かせたいという初期衝動なんだと思う。それは全ての10代であると同時に全ての10代であった自分の様な大人にもあったモノなのだと思う。でも何度観てもまだまだこのバンドの底知れぬ奥深さを感じ取れていない様な気にもなる。本当に不思議なバンド。そして、フレディを初めて観た時にDaisyBarでフレディのレコ発が行われるとは、想像もしていなかった。 本当に不思議だ。そして、こうした、一見アンダーグラウンドに見える様なシーンやフレディの様なバンドが、リアルであり、この日の満員のお客さんが証明している様に、実は今求められているのかもしれないと思った。(加)