<ちゃくら presents “小僧の会 ~すんごいこと言います。~”>
12/06(Wed)
ちゃくら / Bocchi【TWO MAN】
ちゃくらが初めてDaisyBarに出演したのが、2022年の12月。まさにこのライブの1年前の事。ネットでたまたま見かけた「海月」のMVを見て即出演オファーしたのがきっかけだった。その時に既に1回目のライブは決定していて、それがBocchiの企画であった。そして、その1回目のライブを経て2回目のライブがここDaisyBar。それからほぼ毎月のようにDaisyBarにも出演してくれ、2023年9月には、下北沢武者修行&侵略計画大作戦と銘打って5日連続で下北沢のライブハウスを巡り企画を行うなど、驚きの企画を開催したり、DaisyBar、下北沢、東京に留まらず、日本各地にも進出。2023年、初ライブから1年、怒濤のライブを展開して、この日遂に100回目のライブという事でここDaisyBarでその100回記念の企画を開催。100回目のライブにここDaisyBarを選んでくれて嬉しい限り。チケットはジワジワと売れ続けて、見事にソールドアウト。そして、対バンは彼女達のファーストライブのステージを用意してくれたBocchi。そういう所にちゃくらの義理堅さというか、人情味も感じるし、ストーリーもある。そして、この日のBocchiも、そうした思いにも充分応える熱量あるライブパフォーマンスでガッツリと満員の会場を沸かし、彼等の音楽も伝えきっていた。彼等もこの一年でしっかりと今の状況を作り上げてきているんだなということを見せつけてくれ、これからの展開が更に楽しみになるライブだった。そして続いて登場、ちゃくら。2022年の12月初登場から何度も見てきた彼女達のライブ。いつも、チャレンジ、トライの連続。だからこそいつも、全てが上手く行く訳ではないけれど、ガールズならでのやっちゃえパワーで、まずやってみようという姿勢に勇気づけられる。いろいろとデコボコする所もあるけれど、表現し、パフォーマンスし切る強さ。そして、勿論弱さや繊細も抱えながら、その時の感情の機微もウエットになり過ぎず、バンドのロックサウンドで伝える。ちゃくらを見ているとteenというかけがえのない時間をコロナ禍と共に過ごした彼女達世代の逆襲にもみえるし、ニヒリズムに陥りがちな十代だったり、ここ数年を不自由な思いで過ごした同世代、または19歳マインドを全ての人へのエールを送り続けている様でもある。この日も随所で、そうしたエネルギーとマインドをしっかりと感じさせてくれ、グッとくきつつも楽しいライブだった。一年で100回のライブ。そこまでやったバンド日本でもなかなかいないのではないだろうか。そして、そこにはいろいろハードな時間もあったと思うけれど、それを見せない明るさもあって、そこをやり切ったことで、2024年ちゃくらが次へフェーズへ、更に大きな広がりへと向かって行くであろうことは、誰もが想像し得る。そして、きっとそうした広がりの中でも彼女達の姿勢というか本質は変わらないだろうなという事もこの日のむき出しで全力のライブを観てあらためて思った。そしてちゃくらについては、ライブにしっかりと重点を置きつつ、ジャケットなどビジュアル的表現も、いつもカッコイイ。そうしたポップアートとしての総合力も最初から持ち合わせているバンドだなともあらためて思うし、個人的には海外のNewJeansやオリビアロドリゴだったりの並びでも聴けるし、世代的な意味も含めそういった文脈でも語れるとことが出てくると思う。2024年、ちゃくらの更なる快進撃が楽しみ!(加)