<DaisyBar 8th Anniversary
~BET IT ALL SPECIAL 2MAN~>
4/16(Tue)
クリープハイプ / Hermann H.& The Pacemakers
DaisyBar 8周年のAnniversaryということで、実現した超豪華というか、贅沢極まりない強力な2マン。DaisyBarの8周年、クリープハイプが出演してくれる事が決まり、そこから、クリープハイプからのラブコールにHermann H.& The Pacemakersが応えてくれた形で実現。ホント、この2013年の今、この2バンドの対バンは、かなりJUSTで、それだけでも凄いのに、更にこのDaisyBarで、というのは、本当に嬉しい限り。やはりこれも、まずクリープハイプがDaisyBarのステージに、帰ってきてくれる事により実現した訳で、中野サンプラザを数分でsold outさせてしまう現在の彼等の状況を考えると本当に特別な事だと思う。そしてそれに応えてくれるヘルマンもさすがというか、素晴らしい。この日のLIVEを見た感想は、ほんとに沢山あるのだけれど、その一つとして思ったのは、本当にこの2バンドともロックバンドだなーと言う事。何か身も蓋もない感想になってしまうけれど、本当にシンプルにそういう事を思った。クリープハイプがこれだけリスナーを増やしてきている中で、未だに、完全にキャパオーバーなDaisyBarに帰ってきてくれて、LIVEを行う理由というのは、いくつかあると思うし、勿論、DaisyBarのAnniversaryのお祝いをしてくれると言う事なのだと思うけれど、自分達がカッコイイと思うロックバンドは、状況が変わろうが何しようが、やりたきゃ、やるだろうと言う感覚もその理由の一つなのだろうと思う。本人達はそう思っていないかもしれないけれど、僕などは、なんか単純にそういう事をロックだとかロックじゃ無いとか言ってしまうのだけれど、彼等のそういう意地の通し方というか、筋の通し方は本当にロックだと思う。この日、唄われていた、クリープハイプの楽曲のいくつかは、その意地を張る事によって生まれてきた感情を、見事にポップミュージックに昇華させたものだと思うし、本来、清志郎にしろ何にしろ、僕らの聴いて来たロック、僕らが震えたロックってこういう事だったでしょ、と、言う事を、この日の彼等を観ながら思った。そして彼等もそれを本当に肌感として分かっているのだと思う。クリープハイプが、メジャーに進出し様々なメディアに取り上げられたり、CMソングに使われたり、という事の中で、そういう派手さと言うか、ポップな部分に脚光を浴びるのも当然だとは思うけれど、その根底にあるのは、そう言ったロックなんだと思う。ホント売れなきゃやってる意味ないし、かと言って、何も知らない奴にメジャー行って変わったとかも言われたくないし、別に変わってねーし、みたいな所の、ある意味王道のロックをクリープハイプは体現しているんだろうと思った。そしてこの日も、数々のヒット曲をこれでもかと演奏してくれて、決してノスタルジックになるのでは無く、最新型のクリープハイプを見せてくれて、その逃げない姿勢というか、ガチな所は本当に凄いなと思った。ロックってこういうモノだったし、ロックのLIVEってこういうものだったでしょ、みたいな事をクリープハイプを観て思った。普段会う彼等は、本当に変わらないのだけれど、ステージに立ったその立ち姿とLIVEパフォーマンスを観て、そのプロとしての佇まいに感動してしまいました。本当、毎回DaisyBarでクリープハイプを観る度に、自分もがんばらなければと思う。そして今回は、このかなり無謀とも思える企画に、乗っかってくれたヘルマンも同じ様に、ロックの面白さとかダイナミズムとかそういうモノを感覚で分かっている人達なんだろうなと思った。本当、こうやって正面突破でロックをやっているバンド同士の対バンは、素晴らしかったです。(加)