LIVE REPORT

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1/26(Sun)

THE TEENAGE KISSERS / The John’s Guerrilla / MOTORMUSTANG / O.A;The holy’s

 この日は、THE TEENAGE KISSERS、The John’s Guerrilla、MOTORMUSTANG、そしてオープニングアクトにThe holy’sを迎えてのイヴェント。まず、O.AのThe holy’s。
昨年11月にDaisyBar初登場。そして1月の初めにもDaisyBar出演、その時のライブがカッコ良く、その際、The John’s Guerrillaと対バンしたいと話があり、それではひとつやってみようと言う事で、この日O.Aに決定。ブッキングはタイミングです。キーボードが入った4人編成ということで、形として思い起こされるのはSMALL FACESやKula Shakerなど。楽曲もルーツなロックを感じさせつつもGrooveで押して行く形もあり、コーラスワークも駆使していたり、インディロック的要素もありで、曲がしっかりしている印象。この日がオープニングアクトと言う事で、最初少し堅い感じもしたけれど、中盤からは一気に畳みかけて、きっちりとフロアの熱を上げてくれた。そして、MOTORMUSTANG。三人から放たれる怒濤のオルタナサウンドが、初っ端から身体にガツンと来た。しかし、弦が切れたと言う事で弦を張り替えつつ、MCへ。その話す感じが、バンドのゴリゴリした印象とは異なり、良い意味で柔らかくフランクで、そのギャップもこのバンドのおもしろい所かと思った。そのMCで、MOTORMUSTANGが初めてCDを出した時期がThe John’s GuerrillaがCDを出したタイミングと一緒で、タワーレコードで横に並んでいたりして、ジョンズとは同期だと思っているけれど、これまで対バンは無く、初めて対バンできて嬉しいみたいな事を言っていて印象的だった。弦を張り直して、そこからはまたグイグイと彼等の持ち味のライブを展開、久々に体感した彼等のサウンドとGrooveは以前に増して攻撃的且つアグレッシブになっていて、ある意味シンプルでカジュアルにもなったんだけれど、その分、素の攻撃性というか変態性が出ました、みたいな感じが良かった。そして次はThe John’s Guerrilla。音楽的にはラウド寄りになって、Vocalのレオがラップを操る曲も多くなったりと更に変化していた。レオのフロントマンとしてのカリスマ性というか、MC含め、会場とライブを支配して行くパワーが圧倒的で、更に強くなっていて、会場を良い形で一つにしていた。只、そこにあるメッセージは以前から一貫していて、彼等の本質は変わってないと、あらためて思わせてくれた。この日は最近、と言っても、前回、マニ君のハローウィン以来なので、ちょっと時間が経っているけれど、ここ何回か観た彼等のライブの中では個人的には一番で、数年前、彼等のライブを渋谷で初めて観た時、そしてDaisyBarで初めて観た時の衝撃を思い出した。今年の彼等は目が離せない。そして、トリはTHE TEENAGE KISSERS。こちらも音圧というより一曲目のイントロのキラキラする様な、アルペジオのリフとリズムのループが幻想的で、一気に引き込まれる。てっきり同期を使っているのかと思ったけれど、全然生演奏で、そこにVocal NANAの存在感が加わり、その世界に更に引き込まれ、なんというか個人的にはオーロラをイメージしてしまう。もうそこから、緩急を自在に操りながら作り出されるGROOVEは圧巻。そしてNANAのパフォーマンスも激しさを増し、フロアもそれに呼応して行き、40分という時間もあっという間に感じられた。アンコールで演奏された、キャッチーでポップな楽曲で、更にまたパーッと視界を広げて、また違う風景を見せてくれる。とても視覚的な音を奏でるバンドだと思うし、なかなかそういうバンドはいないと思う。この日のイベントを通して、ブッキングした自分が言うのも変かもしれないけれど、カッコイイバンド出てるなーと思ってしまった。そして、日本と海外のバンドの差とかホント無いな、とあらためて思った、そんな一夜だった。