LIVE REPORT

ブッキングや、イベントの企画などは、なかなか思い通りに行く事ばか りではありませんが、いろんな偶然とかタイミングとか、更には勢いと か、そんなモノが組み合わさったりして、最初の描いていたモノとは 違ったけど、または自分の中になかったアイデアだったけど、結果的に 凄く面白い組み合わせになったなーみたいな事も起こったりします。そ れもブッキングの楽しさだったりしますが、この日はそんな感じの日。
　まずトップは鈴木羊アコーステック弾き語りヴァージョン。アコギと ウッドベースという二人編成。この日は、その他の出演者がバンド編成 という中での出演でしたが、もうこれは貫録というか、さすが! という感じでした。ホント音数は少ないけれどその一音一音が聴き逃せ ないといったパフォーマンスで、すっかり会場の空気を持って行ってお
りました。10/21(日)には、ここDaisyBarにて二度 目のワンマン開催。かなり楽しみです。
そして二番手はハイスクールマ ンション。約三ヶ月振りくらいの出演でしたが、前回にも増してステー ジ上で落ち着きが出来てきたというか、余裕がでてきていて、バンドが ライブを楽しんでいるのがダイレクトに伝わってきて、その良い意味で の力の抜け具合が、曲を更に際立たせて、彼等の曲の良さをあらためて 認識できたライブでした。
三番手はfrancis’。ステージ上とス テージを降りた時の落差が大きいバンドマンは多いですが、この francis’のVo.Gの木村太一君(弱冠二十歳)もその落 差が大きいバンドマンの一人。普段はニコニコしている男の子って印象 ですが、ステージに立つとその空気感というか存在感というか、とんで もないオーラを放ちます。そんなfrancis’を見ていると、
90年代初頭、ニルヴァーナとかレディオヘッドの1stや2nd 聴いてヒリヒリしてた頃の感覚を思い出します。細かい事を言えばまだ まだこれからの部分もありますが、そんな事どうでもいいなと思わせる 恐るべき二十歳(正確にはこのライブの時点では十九歳)が
またDaisyBarに現れて嬉しい限りです。ホント今後が楽しみなバ ンド。次回francis’がDaisyBarに登場する10/25 は、対バン含めこれまたトンでも無い事になるでしょう。
そしてトリは The Mirraz。前回初登場で、これがDaisyBar二回目のライブ。二 回目という事もあってか、バンドの輪郭が更に分かりやすく聞こえたし 彼等がやりたい事も更に明確に伝わってきました。現在の海外のバンド の動きを意識しつつ、自分たちで楽しいモノ、ムーブメントを作って行 こうという姿勢は大事だと思う。そして、優柔不断な男子な感じの歌詞 もかなりツボです。と、言う訳で4組ともキャラクターは異なり ますが、同時多発的に東京の地下で何か起きようとしている気配を強く 感じた夜でした。是非、みなさんそれが何かを確認しにライブハウスに 来て見てください。(加)