<francis’ LIVE CDアオイヨル発売記念
“アオイヨルvol. 1”>
5/17(Sat)
francis’/新世界リチウム/カナグスク/Flying Izna Drop
francis’。太一(Vo.Gt)、雄樹(Ba)、沙織(Dr)の現 在二十歳の三人組。DaisyBarに出演し始めて一年程、それまで何 度と無くメンバーチェンジを繰り返し、自分たちの形を模索している様 な雰囲気だった。そして、現在の三人になり、一気に三人それぞれの良 さが生き始め、躍動した様に思える。現在の三人となってからまだ約 三ヶ月程度しか経っていない今年二月に、ここDaisyBarで行われ たライブを録音。そして四月に音源「アオイヨル」として発売。この音 源を聴いた時、実際そのライブを目撃していたにも関わらず、これライ ブ?と、いう程の演奏力とその完成度に驚かされた。
と、言う訳でこの 日は、そのライブCD「アオイヨル」のレコ発イベント。開演時か らフロアが良い感じで埋ってきて、まずトップのFlying Izna Drop。DaisyBar初登場ながら、堂々と熱く、エモーショナルな演 奏を披露し、イベントを一気に加速させた。そして、 二番手は新世界リ チウム。昨年末には、francis’と彼等新世界リチウムそして一萬 Pを加えた、同世代の3バンドでの3マンもあったり、 DaisyBarを更に押し上げる新しい世代のバンドの一つ。Dr.Voと いうスタイルでありながら、もしくはそれ故か、思わず引き込まれる説 得力と迫力あるライブはこの日も健在。ドラム慧君が、唄いながらドラ ム叩く姿はホント見応えあり。最近はベース千葉も負けじとポップな楽 曲でVoを披露し、康平のギターも見る度に表現力を増して行く。 この三人の三つ巴のせめぎ合いはこのバンドの見所の一つ。この先この 三人が更にどんな世界を見せてくれるか楽しみ。
そして三番手、カナグ スク。久々のDaisyBar登場かと思えば、活動休止決定との事。彼 らの沖縄をルーツとした音階の楽曲と歌声はやはり独自で悠々とした空 間を想像させ、この日のライブも活動休止をするバンドのライブとは思 えない内容だった。それだけにホント残念。また是非戻ってきて欲しい バンド。 そして、トリは、この日の主役francis’。これから始ま るライブへの期待を煽る壮大なオープニングでライブスタート。少し長 めのセットでもう少しバリエーションが欲しいかなと思う部分もあった けれど、ライブ自体は、ホント自信にあふれ堂々としたもので、集中力 と緊張感溢れるライブだった。そして、この日、暫くライブで聴いてな かった「Tom」をアンコールで聴けたのが個人的に嬉しかった。 「Tom」「francis’」とくれば、90年代の洋楽好き を刺激するキーワードなのですが、最初の頃francis’を観た時 に、ニルヴァーナのインユーテロと、レディオヘッドの二枚目を現在に 置き換えてやってるバンド、なんて勝手に思いながら観ていたりしたの だけれど、(ホント変な言い方ですが)この日のライブを観 ていたら、三人でOKコンピューターをやってしまいそうなバンド だな、何て思ったりもした。勿論それだけのバンドでは無いけれど何か また新しい彼等の片鱗を見た気がしたライブだった。(加)