LIVE REPORT

<DaisyBar 10th Anniversary『The holy’s ONEMAN2015』>

4/25(Sat)

The holy’s

この日はThe holy’s、初のワンマン。DaisyBarのスケジュールでよく名前を目にする彼等、The holy’sは、ギターボーカル、ベース、キーボード、ドラムからなる4人組。ギターボーカルの矢崎翔之とベースの矢崎準之は、双子の兄弟でもあったりする。音はギターサウンドと、キーボードをフューチャーしながら、強力なリズム隊と共にダンサブルなGROOVEを放ってゆく。本人達もその影響を隠さないでいるのはUKのクーラシェイカー。そうしたサウンドをベースに日本語詞でロックンロールしているバンド。そんな彼等が、DaisyBarに初登場したのは2013年の11月。そして昨年2014年の1月に二度目の登場。その時のLIVEがかなり印象的で、勢いに乗ってこちらもドンドンとオファー。2014年、かなりの本数のLIVEを行ってくれた。各イベントで強力な対バンの中でも、安定したLIVEをみせ、また、グイグイと様々なバンドの懐 に飛び込んで行きながら、DaisyBarでその存在感を広げて行き、昨年の年越しイベントで、錚々たるメンツの中でのトリを任せるまでに。このDaisyBarの10周年月間、DaisyBarを10年というスパンで振り返りながら、様々なバンドにブッキングやイベントをオファーしながら、現在、そしてこれからのDaisyBarという意味でも新しいバンドにも何かチャレンジして欲しいと思い、昨年、そうしてハードルを飛んだり落としたりしながら、突き進んでいる彼等をみて、DaisyBar10周年では、The holy’sのワンマンが見たいと思い、提案。彼等もそれを快く受けてくれ、この日に至った。そして当日。正直、話を振った時はどうなるか分からなかったけれど、結果的には見事DaisyBarを満杯、チケットをSOLD OUTさせてくれた。フロアはスタート前にはかなりの人。満員の会場のなか、The holy’sがステージに登場。最初は少し堅さも感じたのだけれど、MCで、ワンマンならではのお客さんとのフランクなやり取りなどを経ながらペースを掴み、昨年DaisyBarで響き渡らせた彼等の現在のスタンダードから、初期の頃の楽曲などを畳みかけてゆく。フロアも徐々に彼等のGROOVEに身をまかせ、自然と揺れてゆく。そして最後のMCからの終盤の数曲は、そのGROOVEが更に熱を増し、彼等の本領を発揮。その後半の怒濤のパフォーマンスのフックとなったのは、この日初披露された新曲だったと思う。これまでの90年代的な要素から少し離れた新たなテイストの楽曲で、ある意味新境地だと思う。個人的には、The holy’sにはルーツにも忠実でありながらも、こういう曲をもっともっとガンガン作って行って欲しいと思う。そして良い意味で、時代ともリンクして行けるバンドでもあると思う。本編ラストスパートの盛り上がりを受け、勿論アンコールにも応えて、初のワンマンは大団円で終了。見事な、ワンマンらしいワンマンだった。今回のワンマンに向かって行く彼等の意気込みは昨年末から強く、それをSOLDOUTという形のうえで、見事なパフォーマンスを見せ結果を出せたのは素晴らしいと思う。DaisyBar、SOLD OUT、なかなか簡単そうで、難しいのですよ!!。そして、当たり前だけれど、The holy’sにとっては、ここからがスタートというか、更にまたハードルは上がって行く訳で、そういう意味でも、これからが更に楽しみになったワンマンだった。