LIVE REPORT

<DaisyBar Happy New Year Rock’nRoll Show’15>

1/10(Sat)

BLUEⅢ / The JFK / the waruinamida / NOT / 膝の皿ジャック

何年前かに、新年一発目の土曜日は気持ち良くスカッとロックンロールバンドが見たいなーと思いながらブッキングを始めたこの企画。ここ数年はBLUEⅢ、the waruinamidaがレギュラーの様に出演してくれる様になり、個人的には、BLUEⅢをDaisyBarで観ると、新年明けたなーと思うように。そして、今年はBLUⅢと対バン是非、と、言う事で、The JFK、NOTが加わり、LIVEを観た際に、この日に合いそうだなー、と思った、膝の皿ジャックを加え、もうギター鳴りまくりのハードロックday。まずトップは膝の皿ジャック。この日は、最初は少し空気を掴み切れていない雰囲気もあったけれど、LIVEを進めて行く内に、ドンドンとエンジンと脳の回転数が上がって行く感じで、LIVEのキレも増して行って、最終的にはいつもの様に、会場を見事に一体化させていた。楽曲のネタも、いとうせいこうとか、動物園とか、個人的にもツボ。MCの回転も早いし、まさにLIVEバンド。そして二組目はNOT。ハードロック且つパンクな4人組。そしていつもアルコール片手のイメージあり。酒をのみつつ、LIVEを楽しんでいる感じ。LIVEもガッツリと各パートの音が飛び込んで来て、独自のGRO OVEを放つ。そしてこれまた、ほぼ毎回と言って良いほど、ラストに何か起こるバンドでもあって、この日もそうした濃密なパフォーマンスを見せつつ、最後の盛り上がりで、何故かベースが折れてたらしい。そういう雰囲気も彼等の魅力でもあるけれど、良い子は真似しないように。そして3番手はthe waruinamida。DaisyBar初期から出演して来てくれているバンド。昨年結成10周年との事だったので、今年10周年のDaisyBarと一年違い。メンバーそれぞれの環境も変化して行く中で、同じメンバーでバンドを続けてきているのは素晴らしい。音は、こちらもハードロックなギターリフを持ちつつ、且つミクスチャー的な要素もあり(この日the waruinamida結成当初、The JFK SENSHO氏が在籍しているsmorgasのコピーバンドをしていた事が発覚)。この日も怒濤のギターリフとリズムに乗せ、ボーカル児島が叫び、汗だくの熱演。今回もそのパンクスピリッツをガッツリ示した。そして4番手、BLUEⅢ。念の為、読み方はブルー・スリー。もうバンドとしては名前の如しで、ブルースリーをリスペクトしたバンド。パフォーマンスも当然アクションあり。BLUEⅢ、DaisyBarが出来る前、だから十数年以上も前から、何度もライブを観ていたバンドなんだけれど、ボーカルギターのベイビー氏のアクションは、当時から全然衰えない。そして、ブルースリーだけでなく、ハードロックや80’sに、矢沢永吉、この日は尾崎豊まで、もう自分の好きな事を存分に入れ込むパフォーマンスは、何回観てもさすが。ロ ックバンドというフォーマットに、色んなモノを乗せて表現して、エンターテインメントとして昇華できているのは、彼等のロックや文化に対する愛情と情報量がなせる技であり、何をやっても俺がやればロックンロールという、ロック観がしっかりとブレずにあるからだ。この日も、尾崎豊で締め括るライブで、変わらずロックンロールしていた。そしてトリはThe JFK。ハードロック、ブルーズを基調に放たれる、ギターリフとリズム。超絶なテクニックのSG2本の絡みなど、もう最高。音もパフォーマンスもスタジアム感満載。こういう王道のスタジアム感を持ったバンドは少ない。最後までその音でグイグイと会場を掻き回す、変わらず圧巻のパフォーマンスでイベントを締め括ってくれた。変化の激しいこの時勢に、良い意味で変わらずロックし続けるバンドを新年から体感し、感慨深くも楽しい時間だった。そして打ち上げではディープなハードロックトーク満載でこれまた楽しい夜だった。