LIVE REPORT

<DaisyBar 7th Anniversary BET IT ALL SPECIAL>

4/10(Tue)

クリープハイプ / 秀吉 / SAKANAMON

クリープハイプ、そして尾崎世界観のソロを数えたら、もう何度その姿をこのDaisyBarのステージで観ただろうか。この日のライブのMCでも少し触れられていたけれど、初めて尾崎世界観がDaisyBarのステージに立ったのはバンドでは無く弾き語りでした。ホントまだDaisyBarがスタートして何ヶ月かの頃。あの日ホント衝撃を受けて、彼の唄の世界に持って行かれて、感動していつの間にか涙こぼしてました。そこから約7年。遂にメジャーデビュー決定という事で迎えたこの日は、そのメジャーデビューアルバムの発売一週間前、メジャーデビュー直前、インディーズ時代最後と言うタイミングでのライブ。個人的にもホント感慨深い思いでこの日を迎えました。
 対バンには秀吉、SAKANAMONという文句なしのバンドを迎えたこの日、当然の様にチケットはSOLD OUT!!(ありがとうございます!!)。オープン前には長い行列ができ、開場後は、フロアもあっという間にお客さんで埋め尽くされて、超満員。そんな中、一番手SAKANAMON、二番手秀吉という出順。SAKANAMON、秀吉ともに、満員の聴衆を十分満足させるパフォーマンスを見せてくれておりました。
 SAKANAMONは、ほんの一週間前にも出演してくれていて同じステージで観たばかりでしたが、どんどんライブバンドとしての貫禄もでてきているのを感じました。
そして秀吉は、もうさすがというか、完全にその空間を自分のモノにしているライブでした。そして、トリはクリープハイプ。この日は、DaisyBar7周年、そしてクリープハイプメジャーデビュー直前、と言った諸々なトピックもあったので、クリープハイプに長めに時間用意して、演奏してもらう事に。セッティングが終わり、いつもの様に4人が中央に集まり、そしてそれぞれのポジションに。客電が落ちて、演奏が始まる前に、尾崎君の強烈というか、ここから俺たちは出たんだと、誇りと自信の宣言とも言えるMCに続き、「ウワノソラ」のアルペジオのイントロが始まり、一気に客席も沸騰。今の彼等のライブに欠かせないこの曲、ある時期の尾崎世界観の心情をストレートに吐き出したであろう、パンクナンバーでありながら、更にその自分を俯瞰して見てしまう事による更なるイラだちがこの曲を更にポップに昇華させていて、それがリスナーにダイレクトに伝わってきているんだなと思う。そして「身も蓋も無い水槽」と、パンクナンバーを立て続けてからの「HE IS MINE」のベースのイントロで、フロアも更に爆発して、いつものコールも勿論ありで、もう3曲でピーク何回ありましたか、という様な状態。そこから一旦軽いMCを挟み「愛の標識」「愛は」「SHE IS FINE」と披露。そして質問コーナーMCを挟みつつ、ベースのカオナシ君も唄う「グレーマンのせいにする」「ごめんなさい」というミディアムな曲でじっくり聴かせ、そして「風に吹かれて」。この曲は武蔵野公会堂でワンマンをやった時、記憶が正しければ、アンコールでやってて、それが凄く印象的で、あの頃のいろいろを思い出したり。そして、次のMCでDaisyBarでの想い出、お客さんへの感謝を語ったあと、もっと大きくなって、大きな会場でやりますが、必ずココへ帰って来ます!、と、言ってくれました。これまでDaisyBarをやって来てホントに良かったなと心の底から思える、最高の瞬間でした!。ありがとう。そして「イノチミジカシコイセヨオトメ」「手と手」の二曲で畳みかけ本編終了。イノチミジカシは、ホントかなり以前からやっていた曲(ホント名曲)で、DaisyBarでこの曲をこの満員のお客さんの前で演奏しているクリープハイプを観て感無量でした。勿論アンコールを求める声に応えてメンバー再び登場で、最後にメジャーデビューアルバムのリード曲でもある「オレンジ」を披露。DaisyBarでこの曲を聴くのは初。この歌詞ではないけれど、この曲を最後に持って来た事によって、なんか想い出モードを吹っ飛ばしてくれたというか、更なる先、その先をきっちり感じさせてくれました。
7年間いろいろあったけど、本当クリープハイプメジャーデビューおめでとう!!。そして最高のライブをありがとう!!、これからもいろいろあると思いますが、いつでも帰ってこれる場所であり続けるように精進します!!。
(加)