LIVE REPORT

<MONOBRIGHT SPRIT LIVE 2013
「下北沢ウィークエンダーズ」>

8/17(Sat)

MONOBRIGHT / Guest; キュウソネコカミ

7、8月の9週間、DaisyBarの土曜日をぶち抜いて行われている、MONOBRIGHTによる下北沢ウィークエンダーズ。毎週SOLD OUTに近い数のお客さんに来場頂き、盛り上がっております。そしてこの日は第7週目。残す所、この日を含め3回(と、言っても3回ある訳ですが)の終盤戦。ゲストはキュウソネコカミ。DaisyBar初登場。猛暑続きの今年の夏、この日もかなり暑い一日で、SOLD OUTしているフロアは、開演前には既に満員でかなりの熱気。客電が落ちて、MONOBRIGHTの桃野君がスカイダイビングしているオープニング映像がながれ、ゲストバンドの名前が表示され、会場から歓声が沸き、ゆずの夏色のSEにのって、キュウソネコカミが登場。みな白ポロ。そして、もう一曲目から怒濤の盛り上がり。歌詞が刺激的というか、づきづき突き刺さりまくり。わー、そうだよねー、と共感したり、笑ったりしつつも、それが、自分に突き戻される様な、諸刃の剣というか、ホントゴメンナサイという感じ。DQNになりたい、40代で死にたいとか、必殺ワード、必殺フレーズ満載で、決してアイデア一発ではなく、それをガッツリとした演奏が、きっちり支えていて、ラストまでフロアを揺らして素晴らしかった。私の様な、もう40代のおっさんからすると、ついつい、ロックという言葉で語りたくなってしまうのですが、ロックの王道的というかロックに忠実なバンドだと思った。そして、MONOBRIGHT。こちらも一曲目からアッパーな選曲で、お客さんの体力を更に絞り取る様にフロアを沸かしておりました。ライブでバンドの過剰なエネルギーを放ちつつも、決して力技だけに振れないマニアックさのバランスが絶妙で、毎週ライブを観つつ、クセになって行く自分がおります。そもそもこの企画も、1ヶ月ならありそうですが、よく考えると2ヶ月というのはかなり過剰。更に毎週ほぼSOLD OUTに近いお客さんに来場頂いて、毎週音楽性も様々な強力な対バン相手に圧巻のライブを展開し、毎回最高の時間を作り上げて行く様は、バンドが、決してこの過剰な企画に負けておらず、どちらかと言うと、更にその過剰なパワーと強さを際だたせていっている様に思います。なかなかこれを出来るバンドはそうはいない。そして、毎週新曲を披露してくれているのですが、その新曲も様々で、彼等の多様性を感じさせつつ、なかなか素顔を見せないロックが根底にありつつも、垣間見せる素顔というか、何を言ってるかよく分からなくなってきましたが、一筋縄ではいかないバンドであることは確か。この日も圧巻のライブで、終盤、ステージもフロアも灼熱地化させる程の盛り上がりをみせ、そしてその本編最後に、ミディアムテンポのエモーショナルな新曲を持って来て、見事にこの日のライブを締め括っておりました。この新曲もカッコ良かった。MONOBRIGHTとキュウソネコカミ、何かトリッキーでありながら、実はロックであり、カラフルなポップというか、そんな一夜でした。そんなカラフルな一夜ではありましたが、最後の最後、2バンドのメンバーがステージに上がった際、キュウソも白ポロ着てて、DaisyBarの壁が黒くて、ステージ上は、かなりのモノクロ状態で、もう本当に、いろんなものが捻くれながら、繋がって行く様な、一筋縄では行かないながらも、楽しい一夜でした。(加)