LIVE REPORT

The MIDNIGHTS を初めて観た時の記憶は、今でも残っているのだけれど、それはかなり寒い冬の日で、新宿のライブハウスに、たまたまイベントを観に出かけて、そこで偶然彼等のライブを観て、ライブ後に即声をかけて、当時自分がやってたイベントに誘って出演してもらったのが最初。その状況は、凄く憶えているのだけれど、それが具体的に何年前になるのか記憶が曖昧。ちゃんと調べればわかるのだろうけど、もう多分 10 年位前の話。 The MIDNIGHTS のメンバーとそんな話をしていて、え、もうそんなに長い付き合いになるの、と、ちょっと驚いた。確かに今度の 3 月で DaisyBar は 7 周年を迎える訳で、その DaisyBar のオープニングに出演してくれたのが、 The MIDNIGHTS で、それ以前からライブを観に行ったり、個人でやってた企画に出てもらったりしてた訳だから、それくらいの年月を経ていてもおかしくない。ホント曖昧な記憶で書き進めてしまうけれど、最初 The MIDNIGHTS を観て、このバンド良いなーと思って、音源買った時はカセットテープで買った気がする。そして、次に彼等の音源を手にしたのは、多分、まだ DaisyBar ができるかできないかぐらいの時期で、彼等の自主制作した音源で、その時は CDR だった気がする。そのアルバムも素晴らしい傑作で、当時、週末、武蔵境で彼等のライブを観て、更にその The MIDNIGHTS のアルバムをウォークマンで聴きながら、酔っ払いつつ一人熱唱して帰ったりもしたなーと、何故か急に思い出した。そして、 DaisyBar が始まってからも何度となく出演してもらって、一年目、二年目なんかは、ホント毎月 DaisyBar の週末には、 The MIDNIGHTS がライブをしてくれていたと言う印象。その当時から、レコーディングして新しい音源出したいと言っていたのだけれど、なかなかその新しい音源が届く事はなく、ホント、ライブ観ていて、この曲いいなーと言う曲ばかりなので、早く音源ほしいなーと思いつつ月日は経って、ようやく昨年、The MIDNIGHTS が本格的に REC を開始したと言う情報をキャッチ。見事、昨年 7 月に、 Majix にて配信開始。カセット、 CD-R 、ときて配信と、ホント時代の流れを感じもしますが、個人的には、やはり盤がほしいなーと思う世代の人間なので、盤になって欲しいと思っていたら、盤にして発売するとの事。そうしたら、 DaisyBar 始まったときから彼等と話してた、 DaisyBar で The MIDNIGHTS のレコ発を是非 ! っと、言う話が、満を持してで実現。ホント感無量。と、長々と書き綴ってしまいましたが、この日のThe MIDNIGHTS のレコ発イベントには、それくらい個人的思い入れと歴史がある訳です。と、言う訳で、当日。トップの THE PUNPIES から始まり、 The Headbangers 、 THE BEFORES 、 RANGSTEEN と、もう気持ちの良い 8 ビート、ロックンロールの応酬でどのバンドも、イベントのリズムというか GROOVE をうまく作り上げていて、皆 The MIDNIGHTS の音楽が好きなんだなと実感させてくれた。もうこの日は、最初からかなりお客さんが来てくれて、最後、 The MIDNIGHTS がステージに現れた時には、ほぼフルハウス状態。 The MIDNIGHTS の、ワッツスリーフォーというカウントと共にライブ start 。いつもと変わらぬ革ジャンにサングラスという出で立ちの三人。唄われるのは、なかなかこっちを振り向いてくれない 好きなあの娘と僕、交わらない僕とあの娘、の間に揺れ動く、どうしようもうなく切ない感情。何か大きなメッセージやドラマがあるわけでなく、どうにもならないあなたの事を、 3 分の 8 ビートに乗せて唄うロックンロール。それに合わせてフロアのお客さんもグラスを掲げたりで、大盛り上がり。
The MIDNIGHTS を聴いていると、ロックは世界を変えられるかもしれないけれど、君の気持ちを変える事はできないんだなって事を改めて教えてくれる様な気がします。いつもこんなに沢山のお客さんの前で演奏する彼等ばかりを観ている訳ではないですが、彼等自身、 MC 含め、ホント昔と変わらず、これまでと同じシンプルだけど、最高のThe MIDNIGHTS でした。いや、ホント感無量でした。是非、みなさんまたThe MIDNIGHTS のライブ、音源をチェックしてみてください ! 。 ( 加 )