LIVE REPORT

<BET IT ALL>

8/04(Thu)

MOHAMEAD / The cold tommy / The Floor / The Doggy Paddle

この日は、DaisyBarのブッキングイベント。今年8月のミニ・アルバムの発売を前に、表記をモハメドからMOHAMEADへとあらため、モードを一新したMOHAMEAD。新たなドラマー、マーを迎えてここDaisyBarでは初となるThe cold tommy。今年一気に勢いを増している北海道より登場The Floor、そして8ビートロックンロールを鳴らすThe Doggy Paddle。以上の、今、ライブハウスで体感するには最高、最強の濃いメンツが見事に顔を合わせた一夜。と、いう事で、平日ではあるけれど、客足も上々。まずトップはThe Doggy Paddle。前回の、6/9、ロックの日に、hotspring、The Mashとの濃密でロックな3マンでもそうだった様に、ここ最近のライブはホント乗っている。彼等のいろんな所にロックンロールスイッチがあって、そこをドンドン押して、次から次にロックンロールを放つ様な(いったいどんなか分かりづらいけど)そんな勢いを感じさせる彼等。この日はトップというのも影響したか、ちょっとエンジンに火が入って完全燃焼までにラグがあったかも、だけれど、それでも勢いは健在。ゴツゴツとロックンロールを叩きつけながら進むパフォーマンスをキッチリみせつけた。そして二番手はThe Floor。3月「下北沢にて’番外編」に出演、その際に見たパフォーマンスにみせられ、次回の出演もオファー、5月そして8月のこの日と、北海道在住ながら、コンスタントにここDaisyBarにも出演してくれている。所謂ギターロックという括りになって、加えてダンス色も強いのだけれど、ギターロックとかダンスロックとか、それにピンと当てはまる感じが(よい意味で)しない。ライブも自信に溢れるパフォーマンスで、自分達の楽曲とパフォーマンスに、自分達自ら乗っかって行き、更に強くなって行く様な、まさに会場(フロアー)とGrooveして行く様は、見ていて清々しいし、気持ちよかった。そして3番手はThe cold tommy。新ドラマー、マーが加わり、シンプルになり、よりロック色が強くなった印象。良い意味で荒削りな部分もあり、それが、これまでの鉄壁さとはまた少し形の変化した、良い意味でロックな揺らぎのあるGroove。そしてこの日のライブをみて、あらためて、The cold tommyとは異形のバンドだな、と思った。ボーカル研井が放つその印象の部分が大きいのだろうけど、今の彼等はその異形のGrooveを、うまくポップ、ロックに集約して行っている様にも見える。研井が更に自由度を増しつつも、きちっとリズム隊がロックに踏みとどまっているというか。その新たなバランスも含め、これからの彼等が更に楽しみになった。そしてトリはMOHAMEAD。新譜のあらたなモードを踏まえて、唄と歌詞を押し出しつつも、やはりパフォーマンスはもうMOHAMEADならではの怒濤のワッショイな展開。そこはもうさすが。只、それも勢いに任せたモノでなく、きっちりライブの流れとストーリーに即して行くというか、ストイックでありつつ快楽的というか。バンド自体、これまでのライブの本数とか、ま さにチャレンジし続けながらやってきたバンドで、今、新たなモードで、更にまたひとまわり違った挑戦をして、そしてそれを本人達が楽しんでいるのではないかと思う。そんなMOHAMEADが、その見事なパフォーマンスでイベントを締めて、終了。こうして4組観て、四者四様なのだけれど、共通してというかイベントを通して、ロックンロールってダンスミュージックなんだよなー、という事を再認識。そして、こうしたシンプルな編成のバンドが、そうしたGrooveを生み出しているのって、やっぱりかっこ良いし、やっぱりこういうの好きだな、とあらためて思った。