<TSUTAYA “ロックンロール新世紀” presents
「ULTRA DYNAMIC STROLL ON! vol.3~甦れ日本!」>
6/09(Thu)
【DaisyBar】Droog/The next!Liddell1974/蛸地蔵/
ソンソン弁当箱/WHITE ASH/THE××ズ
【GARDEN】外道 /KING BROTHERS/山口冨士夫/
VERONICA/死ぬまで生きるもんズ/ザ・シャロウズ/
DJ: Daddy-O-Nov
毎回強力な出演者を迎え、且つ毎回、新たな風を起こしてきている イベント。前回は、3月DaisyBarの6周年月間に 行われたが、その際もTHE BOHEMIANSの感動的なロックンロー ルだったり、三人編成のa flood of circleのソリッドで剥き出しなパフォーマンスだったり、Droogの圧倒的なライブ感だったり、死ぬまで生きるもんズの、宣戦布告の様なライブだったりで、素晴らしい盛り上がりを見せたばかりだか、その熱も冷めやらぬ間に、6月9日、ロックの日という事で、これまで の枠を更に飛び越え、平日ながらDaisyBarと更にGARDEN と二会場でスペシャルな出演者を迎えての大開催。この並んでいる名前見ているだけでも、本当にこれが一日で行われるの、と、凄すぎて実感沸かないくらい。GARDENの方も、この日がお披露目のミックとひろやーの新バンドVERONICA他、観たいバンドばかりだったですが、当然DaisyBarステージも熱いバンドばかり。ホントどっちを観ようかタイムテーブル見ながら迷い放しのお客さんも多かったのではないだろうか。と、言う訳で、当然の様にDaisyBarのステージのレポート。GARDEN側の出演陣に対して、DaisyBar側の出演陣は、分かりやすく言ってしまえば、これから歴史を作ってゆくであろう面々。平日早い時間に関わらず、お客さんの出だしも好調。DaisyBarのフロアもよい具合に埋まり、まずはDaisyBarのトップは THE×× ズ 。前回、4月に観た時は、PUNK的なアプロー チは少なめでミディアムテンポの曲調の新曲が多く、ある意味実験的な雰囲気もあったが、今回はガッツリPUNKを鳴らしつつ、ミディアムな曲も披露。その中での表現力というか、説得力がかなり上がったというか、生々しくもあるのだけれど、きちんとポップ感は残っている感じ。客席全体がかなりひきこまれている様に見えた。そんな THE××ズ のパフォーマンスに続いて登場したのはWHITE ASH。かなり久々。DaisyBarのステージに立つのは2009年の年末以来の筈。そして、今日まであれやこれやと状況が変化してきた彼等だが、久々のステージを見て、基本良い意味で変わってなかった。相変わらず、のび太君のMCは飄々としていたし。でもその中に断固とした芯があるというか、自信を伺う事ができる。そういう芯の部分は以前にも増して強くなった様にも思う。出演バンドの系譜の中では、正直確かにカラーが違う部分もあったけれど、MCでのび太君が話していた「自分達なりのロック」を存分に叩きつけていたしそれを感じた。そして、3番手ソンソン弁当箱が、拠点が仙台にも関わらず、ここ東京でもすっかりHOMEの様な盛り上がりで、もう一気に会場を掌握するというか、一 体化しているというか、ホントその若さで末恐ろしい、とあらためて思わせるライブを見せれば、4番手の蛸地蔵は、過剰なまでのこれでもかといわんばかりの濃密なサービス精神でこってりと熱いパフォーマンスを見せてくれ、中盤に至ってもどこを切っても ピークの様な状態。そしてイベントも徐々に佳境へ。トリ前の登場したのは、The next!Liddell1974。一昨年から昨年中盤にかけてライブの本数も少なくなかなか活動が見えなかった彼等だが、昨年10月The next!から、The next!Liddell1974へ名前もバージョンアップし、ジワジワとライブ活動を活発化させている彼等。 この日も彼等の新機軸となる様な新曲群を中心に据えつつも久々に披露するあの曲アリの畳みかける様なライブを展開。まだその新機軸をバンドとしてブラッシュアップ中という部分も見られなくも無いが、十分見応えあり、いよいよネクストが帰って来たと思わせる内容。いろんなモノが繋がった時の最強のネクストを見れるのも近い気がする。そして秋に発売されるという音源も楽しみ。ネクストの劇的なパフォーマンスも終わり、いよいよDaisyBarステージは1 バンド残すのみという事で、トリはDroog。いつものSE、そしてそれ切り裂くバンドサウンドと共に、ステージを一気に走り抜けるカタヤマ、といつもの景色だけれど毎回鳥肌が立つというかゾクゾクさせてくれる。この日もノンストップで一気にグイグイと怒濤の展開。こういうイベントならではあるけれど、客席にはかなり年齢層の高い長くロックを聴いているであろうお客さんもいたけれど、そんな人達もガンガン飲み込まれて、ビール片手に盛り上がっていたのが印象的。ホント毎回毎回、DaisyBar出る度に自身の記録を塗りかえるパフォーマンスを見せてくれる彼等だが、今回も例外では無くまたもや記録更新と言っていい内容の強力なライブ。フロアもそれに応えて大盛り上がりで、このイベントのDaisyBarステージを見事締め括ってくれた。実際立ったステージは違えと偉大な先人達の存在があり、このイベントが更なる熱さを持ったのでは無いかと思う。その後GARDENの様子なども伝え聞きつつ、世代というのは確実に存在すると思うけれど、ロックに年齢は関係ないのかもしれないとあらためて思った。(加)