LIVE REPORT

<The next! Liddell 1974 ワンマンライブ「イェイ イェイ イェイ」>

7/21(Mon)

The next! Liddell 1974

昨年末12月、渋谷WWWで行われた、「ライトミュージックワンダーランド!」のリリースワンマンに続いての、The next! Liddell 1974、半年ぶりのワンマン。その前回、そして前々回とも、CDのリリースツアーの一環だった事もあり、当然ながら新作モードで、その世界を凝縮させた内容のワンマンだった。そして今回、リリース等を絡めないこのタイミングで行われるワンマン、そして、ここDaisyBarという事で、また新たな期待を持たせてくれるに充分。そうした期待を現わすかのようにオープンと同時にフロアは埋め尽くされて行く。ネクストのLIVEの客層は幅広いと感じる。性別も男女どちらが多いと言う事も無く、年齢層の幅も広い。常に新たな世代やリスナーにも訴えかけて、且つ、これまでのネクストのキャリアを通して付けてきたリスナーを離さないモノがある証拠であると思う。この日は、The next! Liddell 1974となってからの楽曲中心にありつつも、それ以前の曲も披露。こうして立て続けに彼等の楽曲をLIVEで体験して行くと、言葉とメロディーとリフ、そしてそのりズムとで、その曲の中のに自然と招き入れられ、その世界、映画だったり、絵本だったり、絵画だったり、小説だったり、目まぐるしく変わる異次元の世界を旅している様な、まさにトリップ感を持たせる。1曲に様々なモノが詰まっているので、毎回観る度、聴く度に、引っかかってくる言葉や、フレーズが違ったりもして、ホント濃厚。「ちょっと変な僕の恋人」の“三度の飯より愛してる 嘘つきでもいいさ 銀河の果てまでつれてくよ 絶対あんた迷子になるね”と言うフレーズだけでも世界が、時空がバンバン変わって行くし、かと思えば、“馬鹿だよ ほんと馬鹿だよな”というフレーズを繰り返しメロディに乗せる事で、イメージを広げて行く楽曲もあったりもする。そうした濃厚な時間の中に、前半早いタイミングで、ギターヒラノが懸命にボーカルを執る楽曲があったり、MCも、メンバー同士ある意味和気あいあいとした雰囲気を醸し出したり、よい具合にその濃密な空気を和らげるワンマンならではの要素も楽しめた。そんな彼等を見ていると、バンドって良いなーなんて感想を素直に持ったりする。後半戦は、一気にその密度を上げて、会場も一気に盛り上がり、そして、その空気を昇華させるエンディングで、濃密なワンマンも終了。彼等のキャリアからの幅広い選曲を聴きつつ、3人が初めてDaisyBarで行った衝撃的なパフォーマンスや、突如、ギターのヒ ラノが加入し、ツインギターとなったLIVEなど、何となく思い出したりもした。そうした変遷や、ある意味スキャンダラスな演出で、その世界を描きだしたりもしたけれど、やはり芯となる名曲を多く持つバンドでもあるなと再認識。そしてこれだけやっても、まだ聴けなかった名曲もあるので、次回にまた期待。でもホント偶然性というか、そういうモノを大事にしているバンドだなと思ったし、かと言って、こう一言ではなかなか説明しずらい、一筋縄では行かないバンドだなーとも思った。そんな彼等が、このワンマンを経て、更にどの様に展開してゆくのか楽しみになる、そんなワンマンでもあった。