LIVE REPORT

<The Jerry of Beat’s presents
“馬鹿たちの宴 東京編”>

7/18(Sat)

The Jerry of Beat’s/RAMBLES/WAGA-MAMA CITYBOYZ

 ROCK ‘N’ ROLL!!と、一言で言っても、いろんな事を想像するし、いろんなフォーマットがあったりして、これぞロック!!と言い切って、自分たちがそう思ってやっていればそれがロックなんだろうと思うけれど、ロックとは何ぞや、なんて事を10代の頃から考えて、 追っかけてもう30代後半。ホント自分なりの答えはある様で、無い様で。電子音でガツガツ踊るテクノも好きだし、感動もする。でもギター、ベース、ドラム、この三つの楽器で、こんなにいろんな表現ができるだなーとDaisyBarで毎日LIVEをみていると、そんな当たり前の事をふと思ってしまうし、この日の様なLIVEを見ていると、ギターがギャーンとなって、ドラムがドカドカなって、ベースがブンブンいって、ステージでバンドマンが躍動しだした途端、もうカッコイイ!となってしまう。当たり前だけけれども、誰がやっても同じな訳ではない。 The Jerry of Beat’sを初めて見たのは、もう二年以上前の事。the CHICKEN mastersの渡部君から紹介されて、大阪からツアーか何かで東京に来た時に出てもらった。その時の衝撃は大きかった。まさにうわ、カッコイイ!!、ROCK ‘N’ ROLL!!って感じだった。かと言ってステレオタイプのROCK ‘N’ ROLLでない何かがあって、当時まだ彼等が二十歳くらいで、二十歳でこんなことまでやってしまうなんて、最近の二十歳は恐るべし、なんて驚いた。東京来る時は、またDaisyBarに寄って、みたいな感じで、二回目か何かに出てもらった時、個人的に(理由はすっかり忘れたけれど)何か煮詰まってた時だったのだけれど、彼等の圧倒的なLIVEパフォーマンスを観て、もう今迄落ちてた自分が一気に吹っ飛ばされた。その勢いで、LIVE後、もうフジロックなんてすぐ出れちゃうよ何て話しをしていたら、その年のルーキーステージに出演決まって、ホントビックリさせられた。
 そんなThe Jerry of Beat’sが 今年春から活動の拠点を大阪から東京に移すという事で、東京にやって来た。既に大阪から来てもらっている時も、頻繁に来てもらっていたし、東京でもお客さんを増やしてきていたので、だんだん大阪のバンドという意識もあまり無くなって来てはいたけれど、やはり個人的には、 おお!これでThe Jerry of Beat’sが毎月観れる!くらいの盛り上がりもあり、そんな勢いで、だったら、The Jerry of Beat’s企画を東京でもやってもらいうじゃない!、って感じで実現したのがこの日。もう一バンド目のWAGA-MAMA CITYBOYZから会場全体がステージ、最初からヒートアップなLIVEで、最後はアンプまでもオーバーヒートなフルスロットル全開なLIVEを展開。二番手RAMBLESも、彼等のルーツのROCK ‘N’ ROLLを踏襲したツボをつくアレンジと、LIVEパフォーマンスでフロアを沸かせ、三番手、トリのThe Jerry of Beat’s。上京してまだ半年も経っていないながら、きちんとフロアはお客さんで埋っていて、彼等のGROOVEでその会場全体を揺さぶっておりました。そして彼等のLIVEをこうやって文章で説明するのはホント難しいけれど、The Jerry of Beat’sってどんなバンドかと聴かれたら、ROCK ‘N’ ROLLと答えるしかない、そんなLIVE。ホント三人、三つの楽器で、自由自在、縦横無尽にここまでやるか!、という感じ。一度是非体感して欲しい。そして、何かが生まれつつある、混沌としてきたこんな時こそ、The Jerry of Beat’sの様なバンドがサックッリと、そしてズバズバとそんな空気を割いて、あらたな風を入れ込んでしまって欲しい。彼等のLIVEを観てそんな事を思った。(加)