<DaisyBar Autumn Fes 2018~EGGEST pre.「Inside a POUCH」~>
11/24(Sat)
EGGEST / パルプ・フィクション / アイワナビィ / TENGUSTAR
ガールズ4人組インディポップバンドEGGEST。この日は、11/14にDaisyBar発レーベルEASY ACTIONより発売された彼女達の1st Mini Album「Inside a POUCH」のレコ発。この日のゲスト3組は、アイワナビィ、TENGUSTAR、パルプ・フィクション。3組とも、きっちり期待に応えるライブを見せてくれ、イベントを盛り上げた。個人的には二番手に登場したDaisyBarでもお馴染みのTENGUSTARが、この日正式にベースを迎え、新体制でのライブ(正確には前日にもDaisyBarでライブを行っていたので二日目ではあるのですが)という事で期待して見ていたのだけれど、彼等らしいロックンロールとポップさはそのままに、ボーカル原田諭がより表情豊かに、且つ熱く楽曲を聴かせ、そのパフォーマンスの熱で会場のリスナーを一気に引き付けていたのが印象的だった。3組のゲストのライブに続き、いよいよEGGESTの登場。一曲目、照明が下りてパパパパ、ルルルル、ツツツツ、トットット ットトー、と、MVにもなった「Parututo」のお馴染みのコーラスが鳴り響き、ここから怒濤のEGGEST劇場が開幕。「Parututo」、元々、もう少しゆったりめのアレンジだったのが、今回レコーディングに伴いアレンジしなおされた。このアレンジでライブを見るのは初、と、いうか多分演奏するのも初なのだと思うけれど、音源にも負けないGroove感。ヒップホップ的要素とインディロックテイストが入り混じった上に、歌詞も凄い。この楽曲の持つ凄さは私自身、何度も聴きながら気付くのですが、世の人達も、もっと驚いてよいかと思う(EGGESTの曲全般に言えるけど)。そして「Parututo」から「雨の中で歌う唄は」への繋ぎのアルペジオから、イントロの流れは、鳥肌ものだった。そんな具合で、もう最後までそうした、ぐっと くる瞬間盛り沢山。元々、ライブがカッコ良いバンドではあったのだけれど、この日のライブは、これまでのEGGESTの更に先を行くというか、「Inside a POUCH」を経て、一気に何か覚醒してしまった様な圧巻のパフォーマンスだった。それぞれの楽曲はこれまもライブで演奏されてきているし、演奏も譜面的には完璧って訳ではなかったんだろうけど、ライブパフォーマンスに対する音楽的基礎体力が一気に上がったというか。それでいて、音圧や勢いでねじ伏せる訳ではなく、きっちり、彼女達特有のポップさを柔らかに聴かせ、爆発させるそんなパフォーマンス。くぅさんの声は自由に伸びて、その歌詞はグサグサ刺さるし、たまこちゃん、あきちゃんのリズム隊のGrooveは更に凄みを増して、その演奏を見てまた盛り上がるし、みーこちゃんのカラフルなギターフレーズは、音源を経て更にカラフルにその独自性を発揮していて、EGGEST、ほんとカッコイイ!!と思える ライブだった。よい意味で開きなおりつつも、常にそこだけに満足せず、突き進んできた彼女達のパワーを感じた。私が、彼女達のライブを一年以上前初めて見て、「雨の中で歌う唄は」の「何かを変える為に唄うよ」というフレーズを聴いた時、ドンとそのフレーズが入ってきて、彼女達のMC含めで、これは凄くリアルだな、と思い感動した。そうした等身大のリアリティーを表現しながら、真っ向勝負してきたというか。勝負ってなにって感じだけど、この日、レコ発と言う事もあり、「Inside a POUCH」の収録曲を全曲披露するという流れもあって、40分のステージがイメージされ作られており、独自の反射神経だけでなく、きちんと積み上げたモノを、これでもかと、キッチリ見せ切ってもいた。実はこの底力こそ、彼女達の等身大のパワーなのかも。この日、アンコールは無かったけれども、ある意味納得の、みんなを笑顔にさせるステージだった。是非、彼女達のライブに触れて欲しいしCDも聴いて欲しい。(加)