<DaisyBar 9th Anniversary~ROCK’N’ROLL SURVIVOR~>
3/15(Sat)
Briar / ハチノス / The MIDNIGHTS / ザ・ゼロゴウズ / getaways / 丈
ロックンロールなメンツが揃ったこの日は、結果的にDaisyBarオープン当時を知る出演者や、長くDaisyBarに出演してくれているバンドが多くを占めるAnniversaryらしい顔ぶれとなった。まずトップはgetaways。元々それぞれ異なるバンドで、DaisyBarに出演していたメンバーを中心に構成されている4人組。オリジナルもあれば、クラシックロック、ブルーズのカバーもあり。だけれども、渋さというよりは、見ているだけでこちらも楽しくなる様なヤンチャさ全開のロックンロールで、賑やかにイベントをスタートさせてくれた。そして2番手に登場はザ・ゼロゴウズ。ボーカルギターの中馬も前身バンドからDaisyBarに出演してくれていて、当時はまだ学生だった彼も、もう既に社会人となっているけれど、それでも止まる事なくロックバンドを続けてきている。ザ・ゼロゴウズのロックには、そんな良い意味での生活感が出ていて、週末のロックとお酒を待ちわびて、爆発するような、この日もそんなロックを全力で叩きつけて、フロアを更に熱くしてくれた。そして3番目に登場は、丈(タケ)。彼も、DaisyBarのオープン当時を知る一人で、9年前はバンドで出演してくれていて、そのバンド解散後は、現在の一人での弾き語りスタイルで、ここDaisyBarでワンマンを行ったりもした。その後、地方での活動も増えたりで、ホント久し振りの出演となった。久し振りに観た彼のライブは、歌の強さ、言葉の強さに溢れていて、圧巻で感動的だった。貪欲になのか、もしくは自然となのか、40歳半ばを過ぎても、まだ進化しようとする彼の姿勢は変わっていなかった。そしてMCで「DaisyBarはロックにこだわって9年間続けてきている」みたいな内容の事を言ってくれて、これまたグッときました。ロックバンドに挟まれた中でのパフォーマンスだったけれど、そんな中でもフロアのお客さんに彼の歌はダイレクトに伝わっていたのが会場の雰囲気から手に取る様にわかる、そんなライブだった。そして4番手登場はハチノス。ハチノス自体はDaisyBar初登場なのだけれど、メンバーは、ホント古くからDaisyBarにお客さんとして来て、お酒をよく呑んでくれていて、そのうえでライブハウス的な出来事もあったりで、お客さんとしても元気だったりで、もうDaisyBarの景色にマッチしてしまっているので、あまり初登場の様な印象はなし。ピンボーカルの四人編成で、ライブの方は、パンクかつポップで、あとどことなくニューウエーブな要素もあったりする楽曲をガンガンと連打。ホントどの曲も、ほぼ3分以内に収まる、これぞロックなテンポ感と良い意味でベテランくさくない、攻めのライブで、フロアを盛り上げてくれた。ハチノスの名前を聞いてから何年も経つけれど、こういう形でDaisyBarのステージで観る事ができてよかった。そして5番手はBriar。こちらも長いキャリアを持つバンドになってきたけれど、メンバーは相変わらずロック少年というか、自分の楽器の音をもっと大きく出そうみたいな所でせめぎ合ってるみたいな所もあったり、後半ルースターズのカバーを披露したときも、ホント楽しそうだったりで、王道の完成されたロックショーを見せつつ、良い具合に完成しきらない所が、彼等のライブの楽しさでもあるなとも思った。そのルースターズのカバーでは、丈も突如ステージに呼び込んだりと、フロアも疲れ知らずで大いに盛りがった。そしてトリはThe MIDNIGHTS。彼等との付き合いも、DaisyBarが出来る前からになるから、ホントに長く、DaisyBarオープン初日に出演してもらったバンド。彼等も変わりなく、革ジャンにサングラスでエイトビートの3分間のロックンロールの中に、君と僕を唄い続けるのは最高。お馴染みの楽曲群の中に、新しめの曲がいくつかあったけれど、どれも、これぞThe MIDNIGHTSな楽曲。何年も何度も彼等を観ているけれど、毎回ぐっとくるエバーグリーンなロックンロールは健在で、この日も変わらずなThe MIDNIGHTSが、このイベントを締め括ってくれた。この日出てくれたバンド、どのバンドも、皆変わらないと言えば変わらないのだけれど、どちらかと言うと、ブレてないと言う感じで、良い意味で成熟しない感じがよかった。個人的にも、この日のライブを観て、原点に立ち戻ったというか、何かあっても、ここに戻ってくればいいし、みたいなパワーをもらいつつ、かと言って後ろ向きな感じは一切無く、逆に、もっと前を向かねばと思わせてくれる様な感慨深い夜でした。