LIVE REPORT

<The 50世紀クラシックスpre.『東京ロックンロール劇場』>

6/09(Sun)

The 50世紀クラシックス / SISTERJET / メルティースマイル
DJ:加藤 マニ

ロックンロールが盛り上がってきているのを(私の主観的な観測範囲だけではなく)感じる今日この頃。そんなロックンロールの機運が高まる2024年6月9日、DaisyBarの2024年のロックの日はThe 50世紀クラシックスに任せた!。と、いう事でThe 50世紀クラシックスによる初の自主企画。The 50世紀クラシックス、昨年突如としてDaisyBarに出現したグラマラスなロックンロールバンド。そんなThe 50世紀クラシックスによる初企画。出演者もかなり濃密。メルティースマイル、SISTERJETというバンド勢に加えDJに映像ディレクターの加藤マニ氏をブッキングするパワフルさ。彼等でなければ揃わないであろう顔ぶれ。このラインナップを見ただけでも彼等のロックンロール、ポップカルチャーのキャッチ力の高さが見て取れる。トップはメルティースマイル。筆者は初見でしたが、カラフルパワフル、ハードポップロックとでも言う様なステージング。賑やかで楽しい。ギターソロなんて長い方がカッコイイに決まってる。そしてトークも滑らかでmc長くてセットリスト削るという正にライブ!なパフォーマンス。この日DJをしていた加藤マニ氏がディレクションした、タイでロケされた彼等のMVも、これぞメルティースマイルの魅力がスパッと伝わるものでしたが、本当にそんな世界から飛び出て来た様なパフォーマンス。イベントを最初から盛り上げた。そしてSISTERJET。先月に引き続き登場。二ヶ月連続でSISTERJETがDaisyBarに登場するのもかなり久々。先月も書いたかもしれないけれど、ここ最近のSISTERJETは絶好調に見える。この日も初対バンの2組、世代的には少し下の世代のバンド達の間ではあったけれど気負う事なく、思いきりSISTERJETのポップとロックンロールを叩きつけていて、会場も自然と彼等のGrooveとロックンロールに揺さぶられ一気に盛り上がる。いや、ホントこういうSISTERJETが見たかったをやってくれるし、何度も聴いてるし観ている曲でも今の3人のバイブスとグルーヴで放たれると本当に毎回発見がある。そして、SISTERJETで盛り上がったフロアーにDJマニ氏が50年代〜00年代へと続くイカすロックンロール、インディロックを次々と投下。更にロックモードを高める。そんな中、The 50世紀クラシックスがトリで登場。ボーカルのハーミッツQ崎&Dreamers(これは個人名です)は、リバティーンズのTシャツにヒョウ柄のジャケットという装い。スタイリングバッチリ。メンバーもそれぞれキャラクターが立っていて見ていて楽しい気分になる。インディロックなどのカジュアルな装いの中にファッション性のあるバンドも好きだけれど、やはりロックンロールバンドには煌びやかなロックスターがいて欲しい。そうしたロックドリームを追い求める姿勢や先人からのパワーをしっかりと受け継ぐスタイル。サウンドも様々な海外のインディロックから、日本の歌謡曲などのテイストをも取り込んだロックンロールバンド。ポップカルチャーの基本は引用と参照の組合わせだとあらためて実感させてくれる。Y2Kリバイバルなどとも言われておりますが、そうした潮流にも、海外のアーティストによる日本の歌謡曲などの再発見、再評価などの潮流とも合致しちゃうんではないかと思わせてしまうバンド。DaisyBar登場してまだ一年も経たない中でこれだけのイベントをオーガナイズし、多くのオーディエンスを集めその中できっちりと、存在感と彼等らしさを示して、見せ切ったのはさすが。時代に関係ない表現だとも思うけれど、一廻りして、時代が勝手ついてきてしまいそうなパワーも感じる。そんな彼等に目が離せない事を、しっかりと印象つけた一夜だった。(加)