LIVE REPORT

<DaisyBar 7th Anniversary
EXTRA SHOW “大後夜祭”>

5/02(Wed)

a flood of circle/wash?/Briar

と、言う事で、3、4月と行ってきた、DaisyBarの7周年月間も、4月末でファイナルを迎えたのですが、更に大後夜祭と題して、8周年に向け、また大騒ぎしましょう、と、言う事で、正にその祭りに相応し3組による3マン企画。そもそもこの3組がどんな流れでこの日、相まみえる事になったかと言う、そのいきさつが、この日、各バンドのMCで語られてはいたのですが、なんだったかの打ち上げ、DaisyBarのディープな時間帯にそれぞれのバンドのフロントマンが飲みつつ、いつのまにやら、よしやろう、と、なったという、更に細かい、いろいろなやりとりはあったと思いますが、大筋はそんな感じで、平たく言ってしまえば、打ち上げの飲みの席で決まったイベント、と、言う事であります。
とは言うものの、チケットは当然の様にsold out。オープンと同時に一気にフロアは超満員。客層は男女半々というか、むしろ男性の数が多いくらい。
そんな中客電が落ち、SEと共に、まずこの日のトップBriarがステージに登場。ギターのリフのカッティングが印象的なロックナンバー、黒いソファーでスタート。性急なビートを奏でながらも確実に、そしてどこかゆっくりと会場の雰囲気を確かめながら、キャッチーなミディアムナンバーを織り交ぜつつ徐々に会場を温め進行。MCではいつもの様に客席からの野太い声援、かけ声もあり、そして、あっという間に、後半戦へ突入。MCで自分達はオープニングアクトなので、そろそろ終わりますと言った内容の話をしているとwash?の奥村大と思われる声で客席から話がちがうぞーと言うかけ声も飛んだりよい感じで、ワイワイとしてきた所でルースターズのカバー、フールフォーユーから、彼等のクライマックスの一つでもあるドラマチックなチェリーコーク、そしてメロウなロックナンバーDon’t Cry Babyと立て続け、これでフィニッシュかと思った所でもう一曲やらせて、と定番のエンジェルで大合唱とBriarらしい王道のロックショーを見せつけてくれました。そして会場内の期待感が更に大きくなって行く中、SEと共に暗闇にステージにa flood of circleのメンバーが登場。赤い革ジャンの佐々木亮介が現れギターを掲げ、「おはようございます。a flood of circleです」といつものあいさつと同時に、空気を裂く様にBlood Red shoesのイントロのベース音が炸裂し、一気にフロアも全開。そして間髪入れずにアッパーなダンスチューンThe Beautiful Monkeysと畳みかけ、Sweet Home Battle Feildから I LOVE R&Rと佐々木亮介がハンドマイクで、フロアに向かってロックンロール好きですか!とアジテーションしつつ客席へ飛び込むシーンもあり前半からもうフロアもステージも沸騰状態。そして7周年だからといって祝うとかではなくて、最新のa flood of circleを見せたいと思います、と言ってBoyを披露。そして、次に披露された308。この曲は以前にも書いけれど彼等がまだDaisyBar出始めたばかりの頃から演奏していた楽曲で、個人的にも思い入れある曲なのでこの日聴けてとても嬉しかった。そして、そこからどんな事があっても自分が信じた道を行くという宣言ともに奏でられた感光。308、そして、感光と、聴いて続けると言う事に関しては、彼等と、初めて会った頃から変わらないのだとあらためて思った。最後に現実を見据えながらも希望を唄った最高のロックンロールナンバーI LOVE YOUで再びフロアを掻き回してステージを後に。ほぼ一年振りのa flood of circle 益々貫禄と変わらぬ覚悟を十分に見せつけたパフォーマンスだった。
そしてトリは、wash?。ほぼ初見だったのですが、さすがというかもう最高でした。まず、ライブの始まりは、奥村大が今回の3マンのいきさつ等々の前口上を語るなか、バンドは一定の間隔で音をザク、ザクと刻む。そしてそこから一曲目の新曲に突入。フロアを一気にwash?のその世界に引きずり込み、もうそこからはwash?の独壇場。自由さを体現するような、奔放のライブ。そんな中、途中、十代の頃の気持ちを唄ったという曲から、その初期衝動を感じ取れて共感しつつ、それを続けてゆくというのはやはり素晴らしいと思った。そして、本編ラストでの、奥村の音楽は自由で、おかしいとおもった事には声を上げようぜ、と言った様な内容のMC、言葉は、彼がその音楽と共に発する事によって説得力を増す。そして本日のピークはここだと言わんばかりに、客席を、音で、リズムで言葉で身体で掻き回す圧巻のパフォーマンスでした。自然と沸き上がるアンコールに応え、更に自由奔放で、ロックでエンターテイメントなパフォーマンスを見せて、この3マンを締め括ってくれました。
打ち上げで決まったイベントではありますが。だからこそ、の三者三様、それぞのロックンロールを見せつけてくれました。そして何より最初から最後までお客さんがその3バンドを存分に楽しんでくれていたのが何よりでした。PS.この日の打ち上げもDaisyBar史上に残るの壮絶なものだったことは言うまでもありません。(加)