LIVE REPORT

<The cold tommy presents“マルト vol. 02”>

7/17(Sun)

The cold tommy/The next! Liddell 1974/
MOTORMUSTANG/オルガラウンジ

この日は、The cold tommy企画イベント“マルト vol. 02”。The cold tommyが、最初にDaisyBarに出演したのは、二年ほど前で、その年は、それぞれTHE DECEMBER企画だったり、Beat The Devil’s Tattooの企画だったり、バンド主催のイベントでの出演だった。今、調べてみたら、THE DECEMBERの企画が2009年2月、Beat The Devil’s Tattooの企画が同年10月でした。初めて観た時勢いあってカッコイイバンドだなと思い、スタッフさんとも終演後話したりしたのは記憶しているのだけれど、そのまま、こちらから声をかけるタイミングを逃してしまっていたままだったのだけれど、2010年3月DaisyBarの5周年イベントの際、クリープハイプなどが出演してくれたイベントに声をかけて、出演してもらい、その時クリープハイプ、ビートモーターズ、Led Nakedという、強力な対バンの中で久々に観た彼等のライブパフォーマンスが堂々としていて、とても印象的で、そこから頻繁に声をかける様になり2010年前半何度か出演してもらったと思う。そんな中で、2010年10月に、今回の企画のマルト のvol1をここで DaisyBarで開催。そして年末のカウントダウンシーリーズとDaisyBarの肝となるイベントに出演してくれ、きっちりその存在感を示し、確実にイベントを盛り上げてきてくれた。2011年、今年になってからも3月にはDaisyBar6周年イベントあり、4月にはマルトVOL.1にも出演したブリキオーケストラ企画によ る彼等との2マンあり、5月にはMUSIC DAY、6月にはサワキ企画ありと精力的にDaisyBarに出演してくれ、 そして勢いを更に加速さながら、着実に大きなバンドの成長の軌跡を描いてきてくれた。そして、7月、自らの企画この“マルト vol. 02”。ホント怒濤の上半期を締め括るに相応しい流れ。勿論DaisyBar出演している以外にもライブは行っている訳で、その中で着実に結果を出しているというか、ホント攻めの姿勢というか、どんどんバンドにダイナミズムの様なモノが生まれているのを感じる。ライブの方もどんどん良くなると言うか、元々技術力もあり、 高いパフォーマンスを見せてくれていたのだけれど、その一回目の自主企画以降、昨年末あたりからドンドン鬼気迫って行くというか研ぎ澄まされて行く様な印象を受けるライブを見せてくれ、お客さんも着実に増えて来ているし、実際、最初の頃はホント凄いんだけど、観る人が観ればわかる凄さ、というかプレイヤー受けが良いというか玄人受けが良いという様な所も無きにしも非ずだったのだけれど、今年に入って、ブリキオーケストラとの2マンの長尺のライブを経験してからか、もう少し一般的にも、「何か凄い」と、いう様なレベルになって言った様な気もする。そして、この日。オルガラウンジ、MOTORMUSTANG、The next! Liddell1974、と何れもライブバンドとしても実力も定評もあるバンドが、次々に強力なライブを見せつけ、満員のフロアを沸かせ、熱を持ったまま、興奮冷めやらぬと言った中、The cold tommy 登場。音が鳴った途端に一気にトップ登りつめる様な気迫でライブ スタートで、一気に会場をThe cold tommyの世界へ引き込み、お客さんも、自然と拳を振り上げて、最強のリズム隊のGROOVEが、自然とフロアを揺らすという、感じ。この日、ライブ途中のMCでDrの松原が、企画名の“マルト”は、戦い、バトルと言った意味合いがあって、この日出た全4バンドのぶつかり合いを楽しんで欲しいという様な趣旨の事を言っていて、確かにこの強力な4バンドのぶつかり合いも見応えありつつ、更に、The cold tommyのライブをみていると、彼等メンバー3人がぶつかり合いながら、ステージ上で化学反応を起こして、結果的につぶし合うのではなく、そのぶつかり合いが、それぞれを活かし、そのエネルギーを更にフロアに叩きつけている様な印象を受けるので、実はこ のマルトとはThe cold tommy三人のぶつかり合いの事では無いかと思ったりもしてしまった。Vo.gの研井のステージ上で 光放つ独自のキャラクターと声とギター、バンドはじめたての女の子が観たら、きっと真似したくなると言うか、彼女観てベース始める子もきっと出てきそうなほどカッコイイ榊原のBass、圧倒的且つ的確な松原のドラムと、言う三者三様、それぞれルーツも趣味も違うであろう三人が、まさに三つ巴でGROOVEして一つの方向にエネルギーを放つ様はホントずっと観ていたいと思う。それくらい、あっという間の30分強。途中MCを挟みつつで はあったけれど一気に見せきるライブで、今回も彼等のパフォーマンスの素晴らしさを十分に見せきり、更に次も楽しみになるライブ だった。そして、このライブから数日後、サマソニ出演決定のニュースも飛び込んできて、更に12/10(土)にはDaisyBarにてワンマン決定と、怒濤の勢いに更に拍車をかけるト
ピック満載の彼等。この機会に是非多くの人に彼等のライブを体感 して欲しい。(加)