LIVE REPORT

<NOWEATHER~僕らのゲンタイケンツアーファイナル~>

5/10(Fri)

NOWEATHER / 時速36km / KOTORI

昨年、DaisyBarで三カ月連続企画を行い、そのラストの9月にワンマンを行い、見事ソールドアウト。そして今年2月に、2nd mini album「ゲンタイケン」をリリース。そしてこのレコ発ツアー「僕らのゲンタイケンツアー」を2/27にここDaisyBarからスタート。約二ヶ月半かけて全国を巡り、DaisyBarに帰って来てのツアーファイナル。対バンには、時速36km。そして開催数日前にKOTORIの出演も解禁されての豪華3マン。チケットは見事ソールドアウト。会場は超満員。この日のトップはKOTORI。3月に突如行われたDaisyBarでのワンマンもまさに圧巻で、彼等の圧倒的なパワー、楽曲の力もそうだし、ライブバンドとしての力も存分に見せつけていて、その勢いそのままに、この日ももうトップから全開。元々ライブも素晴らしいバンドなんだけど、更にドンドン自由自在に空間を操ってるみたいな感じになって、この日も圧巻のライブを展開。MCで横山が、NOWEATH ERのカズキとは、お互い聴いているエモバンドの話をしたりしてると言った様な事を言っていたのが、彼等らしいな、と印象的だった。そして、二番手は時速36km。時速36kmというバンドは、本当にいちロックファンとして、バンドが好きというかロックが好きなんだな、と言う事をこの日あらためて認識。それが彼等の強みでもあり良さの一つでもあると思った。今回、NOWEATHERの楽曲のカバーを披露。こういうのは本当に好きだったり、リスペクトがないとできないし、それをピュアにぶつけてくる所が時速36kmらしい。多くの偉大な日本のロックバンドが作り出した言語を使い、それを再構築し、彼等の自らの血肉として叩きつける。今の彼等の勢いをしっかりみせつけるパフォーマンスだった。そしてトリは、勿論NO WEATHER。長いツアーのファイナル。トップのKOTORIから時速36kmと、これでもか、という程のライブの後と言う事ではあるけれど、本当にNOWEATHERは、いつも、平常心でいる様にみえるというか、なにが起こっても平気みたいにみえるCOOLさがカッコイイ。9月のワンマンでみせた、新たなNOWEATHERの一つの型みたいな部分を、このアルバムの制作とツアーを通じて更に進化させたというか、より筋肉質になったけど、決してマッチョにならず、しなやかさと鋭さを増したというか。本当にロックンロールだなと思わせるGrooveも健在。歌詞も更にキッチリ聞こえて刺さる。やっぱりロック、ポップミュージックって、本当にパーソナルなモノというか君と僕の物語なんだよな、という本質を気付かせてくれるし、そこにグッとくる 。NOWEATHERを語る時、どうしもギターロックという単語を使ってしまいがちだけど、そうしたロックンロール的Groove感だったり、歌詞だったり、音楽的な情報量だったりは、所謂そうしたギターロックというモノとは一線を画すという様な事を、以前にも書いた記憶があるのだけれど、もう全くそうしたギターロック的文脈を持ち出すのは不要というか。リスナーにしても、そうしたカタルシスに加え、更に違ったモノを、NOWEATHERに見い出しているのを感じる。そうした状況を、彼等がしっかり作りだしていると実感。ラスト、機材トラブルもあったけれど、相変わらずサクッと乗り越えて(いる様にみえる)、満員のお客さんもしっかり盛り上げて、終了。更にまた一廻り大きくなり、更に彼等のシーンでの独自性をも 感じたライブだった。(加)

<DaisyBar 14th Anniversary~CRYAMY 1st single「crybaby」リリースパーティ〜LIVE#1〜~>

4/20(Sat)

CRYAMY / PK shampoo / Hue’s / 時速36km

この日は、CRYAMYの1st singleのレコ発企画。チケットは見事にソールドアウト。それも対バンなど解禁する前には、ソールドアウトという状況。凄い。CRYAMYがDaisyBarに初出演したのは2018年の6月。彼等のバイオグラフィーをみると、彼等が今のメンバーになって活動を本格化させたのが5月と書いてあるので、まだ活動を本格化して間もなくの頃と言う事だ。そして、そうした所から、まだ一年も経たない間にこの状況を作り出すとは。ホント厄介なバンドが現れた。2月に彼等が出演した時にも、この欄に似た様な事を書いたのだけれど、彼等がこの短期間に、ここまでの状況を作りだすとは、私は、正直想像できなかった。だから、そういう意味で私、彼等の良い聴き手とは言えないとは思うし、ここにこうした文章を書いてよいのかな、と も、思わなくもないけれど、やっぱりこの日の彼等のライブと、会場の熱を体感してしまったらスルーできない。と、言うことで、ホント厄介なバンド。オルタナティブというかグランジが、彼等のサウンドのフォーマットの一つではあるのだけど、何故、今、グランジなのかっていうのが、やっぱりあって、私、90年代オルタナ直撃世代なので、嬉しいのですが、逆にリアルタイムな故に、考え過ぎてしまうという部分もこれまであったのかも。この日の彼等のライブをみて、彼等のヒリヒリしたサウンドと、そこに乗る曲のキャッチーさとか、まさにオルタナティブで、それが表層的なフォーマットを借りているのではなく、血肉になっていると、あらためて実感。そしてまた、その他のいろんな音楽を咀嚼した うえで、鳴らされているモノだと言う事が分かってきた。多くのリスナーは、オルタナだから聴いている訳ではないと思うけれど、CRYAMYが現れる以前の彼等の同世代バンドのギターサウンドの中で、確かに彼等は異質だったかも。そんなヒリヒリする様な音楽が、こんなに急速に受け入れられるとは、やっぱり想像できなかった。只、この日のライブでも、やはりそのヒリヒリ感と、そこを超えたロックンロールのカタルシスがあって、終盤のフロアーが波打つ様な怒濤の展開が、もう、いろんなことの答えだった。私もNIRVANAを聴いてヒリヒリしてた時期に引き戻されつつも、そこに、変なデッドエンド感や、湿度がないのが楽しい。そして新たなロックンロールスターだと思ったし、新たなロックンロールストーリ ーを作り出す可能性を持つバンドだと思った。今もまだCRYAMYのことが分かっている訳ではないけれど、そんな彼等が、この先どんな景色を描いてゆくのか、楽しみでしかたない。(加)