2015.08 AUGUST
2015/8/26/(wed)
<まりりんpresents SUMMER of LOVE>
BOYS AGE/DATS/orca shore/Walkings DJ:肝臓にCREW!!
この日は、DaisyBarスタッフでもあり、フリーペーパーBELONGのスタッフもしていたりする、大学4年生まりりんの個人企画。SUMMER of LOVE、と言う言葉を聞くと40代半ばの私などは、ストーンローゼズや、ハッピーマンデーズなどのマッドチェスターなムーブメントと結びついたセカンド サマー オブ ラブを連想。(とは言え、当時田舎の浪人生してた私は、その辺のムーブメントに関しては、リアルタイムというより、少し後追いなので、詳しい事は皆さん各自で調べてみてください。)このイベント名が、そこから来ているかどうかは定かではないけれど、このメンツを観ただけで、それがムーブメントと呼ぶモノになるかはまだ分からないけれど、何かが起こりそうな予感が一杯。そして、それを発信させたいと言う思いは存分に伝わってくる。まずは、りくとTempalayからなるハイテンションDJチーム肝臓にCREW!!によるDJでスタート。気ままに見えて何故かツボを突く選曲が、徐々に埋まって行くフロアを盛り上げる。そしてこの日のトップBOYS AGEが登場。本来はドラマーとツーピースのバンドなのだけれど、曰く、ドラマーが仕事とのことで、この日はボーカル/ギターKazが一人で登場。手元のiPadからトラックを流しつつ、ギターと唄を奏でる。飄々とマイペースなMCをしながらライブを進めトラックが鳴りだすと、その世界にグイッと引き込まれる。楽曲はそれぞれカラフルで、多彩な表情を見せ、こちらの想像を良い意味で超える展開が心地よかったり、何か、お前には分かんねーよ、と言われている様だったり。ギター弾きたくないと言ったりしながら、ギター弾きまくる楽曲がカッコ良かったり。そんなユルく見えながらも、自信溢れるパフォーマンスを見せ、ガッツリ、フロアの空気を掴んでいた。そして二番手に登場はWalkings。スリーピースのロッ クバンドから放たれる、ゆったりとしたブルージーなギターリフ。ゆったりしながらも、その音が鳴った瞬間から、一気にフロアの温度を上げるGROOVEを炸裂。圧巻のギターソロで更にフロアの熱をあげる。もう、ここまで気持ち良くギターを弾きまくってくれるバンドはなかなか居ない。かと言って、そうしたギターサウンドの楽曲だけでなく、スローな曲もキッチリ聴かせる。そして、MCではボーカル、ギターの風が、お客さんからビールを差し入れられると、ホントの乾杯をみせてやると言う様な事を言って、スニーカーを脱いで、そこのスニーカーにビールを注ぎ乾杯し、一気に飲み干すと言うパフォーマンス(?)。カッコよかった。そして後半も一気にハイパーなGrooveを叩き付け、圧巻のパフォーマンスを見せ てくれた。そして三組目は神戸よりorca shore。東京へは、6月に続き今回が二度目という彼等。その6月の時点で、YOU TUBEに上がった彼等の音源が周囲で話題になっていて、6月のライブはその期待を裏切らないモノであったけれど、それから二ヶ月の間に、更にその名前は広がった様で、フロアは更なる期待感に満ちているのがビシバシと伝わってきた。ツインボーカルから繰り出されるコーラスワークで一気にサイケな世界へ。60年代的雰囲気や、90年代のマンチェスターな雰囲気もあり、更に、現在進行形のサイケポップな雰囲気もあり。彼等の楽曲も浸透している様で、イントロが鳴りだしただけで、お客さんから反応があったりで、リスナーからの期待と支持を集めているのが分かった。そんなリスナーにCOOLでホットなGROOVEで応え、静かな衝撃を残したライブだった。更にまた、ジワジワとその衝撃が広がって行くと思う。そ して、この日のPARTYのトリを務めるのはDATS。よく考えると、彼等が初めてDaisyBarに出たのが調度一年前。それから、メンバーチェンジもあったり、この夏は大きなフェスへの出演も果たすなど、その状況は大きく変わり、それと同時に、見間違える様な貫禄も身につけた気がする。ビートはよりフィジカル且つタイトになって、フロアをガンガン責めつつ、自分達のペースも守りつつ、と言う良い距離感を保っている感じ。個人的に、音源からはニューウエーブ的な印象を受けたのだけれど、やはりライブを観ると、それだけで無い何かがあって、観る度にちょっとづつ印象が変わる。良い意味で、そうした変化を常に起こしているバンドなんだと思う。アンコールにも応え、この濃密な時間を見事に閉めてくれた。 こうした新たな世代のバンドが一堂に会すると、やはり観ていて楽しいし、ワクワクする。そして、こうしたワクワクをいち早くキャッチして、キチンと形に仕切ったイベントだったと思う。気付く事もたくさんあったし、まだ自分では把握できてない事もあるなー、とも思ったし、そういう所も含めで、いろんな事がまた楽しみになって来た、そんな夜だった。(加)