2009.02 FEBRUARY
2009.2.20(金)
<BET IT ALL>
The John's Guerrilla/LED NAKED/The New House
The Lucy/DJ;manism
LIVEレポートの欄なのですが、最近日本版ロックンロール・リヴァイヴァルみたいな事を良く耳にするので、個人的なロック史というかオッサン的ロックンロール・リヴァイヴァル体験談から。
以前にも少し書い たのだけれど、97年のフジロックを体験して、このフェスの見本となったフェスを見に行こうと思い立ち98年〜00年まで3回程イギリスのグラストンベリーのフェスに遊びに行った。1年目も2年目も刺激的で、3年目の2000年も当然楽しかった のだけれど、2000年はグラストンベリーの地で無性にミッシェルガンエレファントが聴きたくなって、もうフジロックがあるからグラストンは良いかなーと思ったのを強烈に覚えている。
当時のラインナップはあまり記憶に無いないけれど、グラストンベリーに所謂ROCK 'N' ROLLは鳴っていなかった。今、思えば2000年のイギリスでミッシェルを聴きたい!と思うこの感覚が自分の中でのロックンロール・リヴァイヴァル。だから世界的にROCK 'N' ROLLを欲する感覚があったのだと思う。
そこに01年に登場したのがストロークス。当時ストロークスの1stを好きで聴いていたけれど、それ程熱くならなかったのは、年齢のせいでしょうか。その後DaisyBarを始めて2年目位から(VENI VIDI VICIOUSと出会ってからか)、ストロークスを聴いて曲を作るバンドもいるんだなーと実感。これは少し驚きだった。そして自分が知らなかっただけで、次から次にこれまでライブハウスにいなかった感覚のバンドが出てくる様になった。
この日出演したThe John's Guerrillaもその筆頭。これを日本版ロックンロール・リヴァイヴァルと言うかは分からないけれど、ホント大きなうねりがあるのは確か。
この日は、そのThe John's Guerrillaと、そうした中で更に新しい波風を立てて欲しい期待の3バンドと、DJにmanisimという布陣。まずマニ君のDJと共にオープン。久々にアウトキャスト聴きました。
そしてトップは LED NAKED。一曲目意表を突いてスローな曲でスタート。こういう曲を聴くと彼等の持っている楽曲の良さを実感する。そして馴染みの曲を交えつつ最後に久々にThe WhoのMy Generationのカバーを披露。一つのLIVEとしてうまくまとまりつつも熱もあるLIVEだった。ホントこういう落ち着きつつも、アグレッシブなLIVEをできるようになってくるとまた次への期待が高まる。そして二番手はthe Lucy。アークティックな楽曲がカッコいい。更に英詞もあれば日本語詞もあり、突然日本語詞の楽曲が入ってくる感じが面白い。あとは更に広い意味でお客さんや、リスナーを巻き込んで行けるパフォーマンスができる様になってくると更に面白くなってくると思う。そして三番手は、初登場The New House。これぞマイスペ世代と言いますか、ハッキリ言って演奏力はまだまだなんだけれども、取り敢えずやって見ようぜ、という、初期衝動のまま、バンドのフォーマットに捕らわれずワイワイ楽しくやってる感じがおもしろかった。何だこれは、と、言う感じでホントどう見たら良いのか迷うバンドではありますが、何故かまた次回のLIVEが楽しみになってしまうバンド。全然関係ないけど 彼等を見てたら何故かMenswearというバンドの事を思い出しました。そしてトリはThe John's Guerrilla。もう自信に溢れたLIVEで圧巻。ここ何回かのLIVEでそれぞれ異なったセットリストで、次へ次へと進んで行く彼等のスピードを感じる。今年はそのスピードで彼等らしくovergroundへと更に浮上して行くことだろう。彼等のそのエネルギーを是非LIVEで体感して欲しい。と、言う訳でこの日は、そんな濃いイベントの後、深夜には新生THE SUZANのLIVEもあったりで、この日は一日通してDaisyBarはある意味ロックンロール実験室みたいな事になっていた。ホント凄く贅沢な一日で、こういう何かが生まれる現場をもっとより多くの人に是非体験して欲しい。(加)