2014.08 AUGUST
2014/08/23(sat)<Dear Old Sport>
empty page / Klan Aileen / サイトウダイ(Sha la la lee's) / NOWEARMAN / 山本政幸(ex.The Cigavettes)
この企画は、empty page、Sha la la lee'sの友人である箕浦君による企画。と、言いつつもempty pageもSha la la lee'sも昨年の6月DaisyBarでLIVEして以来すっかりライブをしていないとの事なので、少し説明が必要なのかもしれないですが、完全に個人的見解と言う事を前置きしつつ、年齢的には二十代前半(細かい年齢忘れました)の世代のバンドで、2000年代以降の洋インディの影響なんかも感じつつ、empty pageのボーカルのリュウショウ君やSha la la lee'sのサイトウ君はSISTER JETや、Veni Vidi Viciousなんかも好きで観に来てくれてたりもしたのかな。Sha la la lee'sにはandymoriのテイストも少し感じたりもした。最近はandymoriの影響というか彼等の発明を良い意味で受け継いでいるバンドもいて、そうしたバンドは魅力的なバンドが多いですが、今思うとSha la la lee'sはその辺が少し早かったのかなとも思う。そしてandymoriと同じ様にVeni Vidi ViciousやSISTER JETもこの辺の世代のバンドに少なからず影響を与えていたんだなーと再確認。empty pageがDaisyBarに出始めたのが2011年頃。そして、Sha la la lee'sも同じく2011年末くらいから出始めてくれていた。そんな彼等が2012年に共同でイベントを企画した時の対バンが、NOWEARMAN、入江良介バンド、Nahavandという面々。今見返してみると、この辺のバンドの選択のセンスはさすがという事で、このイベントも盛り上がった。それが2012年9月で調度2年前。個人的には、やはり、こう言うセンスというか、ルーツを持ったバンドにも、もっと盛り上がって欲しかった所ですが、その辺からこの二組のマイペース具合に徐々に磨きがかかって行き、いつの間にやら、2013年6月以来ライブをしなくなっていたと言う。そんな訳で長くなってしまったけれど、その二組(Sha la la lee'sではなく今回はサイトウダイのバンドですが)の尻を叩いて、この日のイベントへ向け重い腰を上げさせてくれたのが企画者の箕浦君。そしてこの日は、その二組に加えNOWEARMAN、Klan Aileen、山本政幸という、これまたガッチリと筋が通ったブッキング。オープンからお客さんも絶え間なく来て、フロアもよい感じで埋まり、まずトップはサイトウダイバンド。4人編成で、この日の為だけに組んだバンドとの事だったけれど、そんな様子を感じさせないパフォーマンス。楽曲も様々なテイストがあったけれど、比較的ミディアムなポップな楽曲が多かった。どこかにありそうでいてない独特なインディロックテイストがよかった。以前から曲をたくさん作ってた記憶があるけれど、またドンドン曲を作ってバンドでガンガンやって欲しい。そして二番目に登場したのがKlan Aileen。ギターボーカルとドラムの二人編成。音はと言うとNew Waveというのか、オルタナというのか、サイケデリックと言うのか。二年前彼等のファーストアルバムを聴いた時、ホント海外のバンド聴いてるな、と思ったのを覚えている。当時はあまりライブに積極的では無かったみたいだけれど、こうしてライブを観ると、ライブバンドとしてもきっちりと表現力持っていて、ライブも圧巻だった。そして3番手は山本政幸。ギターを持って唄うスタイルは、なかなか新鮮。カバーなどを織り交ぜつつ、リクエストを聴いたりしながら、これまでのイベントの雰囲気とは一変して和やかな雰囲気に包まれながらも、彼のボーカルとそれぞれの楽曲の良さを充分に聴かせるライブだった。そしてトリ前に登場したのはNOWEARMAN。前にも書いた様に、二年前empty pageとSha la la lee'sの企画にも出演している彼等。その時から、更にはその前から、海外のバンドなどと同じ様な目線を持っているバンドだと思うし、そのブレ無い姿勢と音楽性が、多くのバンドマンにも支持されているし、また更に新たなリスナーを惹きつけて行くのだと思う。この日もCOOLかつ濃密なgrooveで貫禄のパフォーマンスをみせてくれた。そしてトリはempty page。相変わらず飄々としながらも、芯はバシッと決めている感じ。おっ、この曲、みたいなキャッチーというか、良い曲も多く、その辺もきっちり聴かせてくれた。やはり久々のライブという事で、多少カンを取り戻しつつみたいな部分もあったけれど、ある意味これからがまた楽しみと言ったスタートで良かったと思う。これから更にまたライブをしていって欲しい。と、言う事で、empty page、アンコールをやれる曲が無いと言うことで終了。最初から最後まで盛況で、イベントを通して色もキッチリ出ていて、良い時間だった。お客さんも満足そうだった。企画者の箕浦君に感謝。彼は、ホント海外のバンドも日本のインディーズのバンドも良く聴いていて、話していて、逆に色々と教えてもらったりした。海外の音楽とリンクしながら、日本のインディシーンを眺めたら面白いと思うけど、なかなかいないのかなー。箕浦君にはまた是非頑張って欲しいし、そういう人が増えていったら面白いと思った。(加)