DaisyBar

LIVE REPORT

2009.04 APRIL

2009.3.27(金)
<DaisyBar 4th Anniversary〜TIMES FOR NEW HEROES〜>
クリープハイプ/Veni Vidi Vicious/The New House/mercydo

 昨年暮れ、ふとしたキッカケで音源を聴いたandymori。これはカッコいい!是非DaisyBarでLIVEを観たい!などと思いつつ、年末の慌ただしさに紛れてブッキングする機を逸していたのだけれど、たまたまDaisyBarではないけれど、彼等のLIVEを観る機会があり、その時、フォーキーだったり、そうかと思えばリバティーンズなどのインディロックの影響も感じさせたりする彼等のLIVEを観て、彼等と対バンしたら面白そうと思ったのが、クリープハイプとVENI VIDI VICIOUS。そんなこんなでDaisyBar4周年のこの日、その三組にThe New Houseを加えたメンツでのイベントが実現。と、言った所だったのですが、andymori小山田君が突発性難聴の為、入院という事態となり、andymoriがやむなく出演キャンセルに。ホントに残念だったけれど、こればかりは誰のせいでもないので仕方無い。そんな中、mercydo活動休止というNewsまで飛び込んできて、なんやかんやを経てmaercydoが急遽出演決定。と、言うかなりライブハウス的なダイナミックな流れを経てこの日に至る。そうした経緯にも関わらず、OPENからお客さんが、かなりたくさん来てくれて、トップのThe New Houseが始る頃には、フロアもかなり埋って良い感じに。 
  と、言う訳でまず、The NewHouse。相変わらず自分たちの独自の間合いでLIVEを展開し、曲が始るとハッとするようなアイデアとフレーズがちりばめられていたり、良い意味で見る度に印象が変わり、もう一回観たい!と思わせる独自の中毒性があるバンド。ホント好き勝手にやっている様でなかなかこれをやれるバンドはいないと思う。 そして、 2番手はmercydo。結論から言うと、これまで観た彼等のLIVEの中でベスト。活動休止を決めた事が大きかったのか、ホント振り切れたLIVEで、雑談的なMCですらLIVEになっていた。彼等とはDaisyBarオープンからの付き合いで、4年間いろんな局面があって、そんな事を思いだしたりしていたら、Vo日置君がMCでこれまた、今迄に言った事の無い様なステキなお祝いの言葉を言ったりするから、ホントぐっときた。そして後の曲が終わった所で自然発生的なアンコールの声。その声に応えて演奏されたのが、 DaisyBar一年目よくやっていた曲、ライド。ホント最高だった。また帰って来るのを待ってます。
 そして、三番手はクリープハイプ。この日は、3人編成バージョン。新世界リチウムとの4人編成バージョンの、アグレッシブで自由度の高い尾崎世界観も好きですが、ギターを掻き毟りながら、ソリッドにタイトな音で、言葉を投げつけてくる3人バージョンも好き。必殺のフレーズを持つ、イノチミヂカシ〜とかホント名曲。何となくこの日はサクッと終わった印象もあったけれど、きちっと“生"なクリープハイプが伝わるLIVEだった。クリープハイプもいろんな事があったけれど、いよいよ本領を発揮し出した尾崎世界観から目が離せません。
 そして、トリは、VENI VIDI VICIOUS。この一週間前、mani君のイベントにも出演していた彼等ですが、その近辺でBassの脱退?などと言う事も起こり、その時は、アコースティックバージョン+3人バージョンという変則的なLIVEを展開していたので(ちなみにこれはこれで見応えある流石!なLIVEだった)、この日はどうなるかと思っていたのですが、サポートメンバーを入れ一週間でバンドとしてステージに戻ってきた。LIVEを観ていて、VENI VIDI VICIOUSとしてブレないバンドだなと思った。彼等もこれまで、様々な局面があって出る度に異なるメンバーになっていた様な時期もあったけれど、やっぱりそれでもステージに立ち続ける彼等の姿勢は、ホント当時から変わっていない。この日も大勢のお客さんが彼等を観に集まっていたけれど、どんなLIVEであれ、納得させてしまう力が彼等のステージにはある。この日の客席からのアンコールの声も、頷けるモノだったし、そこで演奏されたYEAH YEAH YEAHも個人的に印象に残るモノだった。企画してから終わるまでそれぞれに様々な物語が交錯して、色んな事があった一日だったけれど、それぞれのバンドの力と、それを受けるお客さんの力で本当に素晴らしい一日になった。(加)