DaisyBar

LIVE REPORT

2007.5 MAY

07.4.30 (月)
<DaisyBar 2nd Anniversary FINAL The next!ワンマン
ライブ“The next!の ある一夜の公演">
The next!

The next!は本当に不思議なバンドだ。このワンマンについて、The next!について、書こうとしても、何をどうやって書いて良いのか非常 に迷う。いつも何かスキャンダラスな演出や仕掛けがあったりするけ ど、ライブパフォーマンス自体が過激でスキャンダラスかと言うとそう いう訳でも無い。でもいつも危ない空気はプンプン漂ってる。
だからと 言ってアンダーグラウンドな事をやっているかと言うと、決してそんな 事は無く、曲は非常にPOP。彼等の新曲の“仮面舞踏会"と か最初に聴いた時は鳥肌ものだったし、何回聴いても、サビとか、ギ ターのリフとかカッコいい!と思う。そして、ライブを見ながら The next!ってニューヨークだなー、と思う事もあれば、何となく中島 みゆきとか、日本のフォークとか連想してしまう時もある。しかし、全 部ひっくるめてThe next!の色になっている。そして、更にこの バンドの凄い所は、そう言った曲の良さに加えて、ライブで演奏する時 のバンドの一体感。ホントにライブ中バンドが一つの生命体と化して動 いている。そんな彼等のどこか一つを取ってみてもThe next!だ し、でもそれだけでは無いしな、と、思ったりもする。
  そんなThe next!のワンマン。100人を越えるお客さんの前でのワンマンとい う事でどんな仕掛けをしてくるのだろうなんて、思っていたけれど、終 わってみるとかなりシンプルにそしてPOPに現在のThe next!の世界を描き出したと言う印象。そして、冒頭から書いていた様 な印象をあらためて再認識させたモノだった。そんな中で“カエ ル"という曲の演奏中だったか、終わりだったかにVoGの小 暮君が発していた言葉が特に印象的で、“カエル"という曲を聴 いてもらえるとわかるけど、The next!の過激さと言うのは、や はり、きれいごとや、うわべだけでは無い自分の感情や本質をさらけ出 し、外部にぶつける事、その矛盾に身を投げ出してしまうことなんだと 思う。そのリアルさが過激に映ってしまうんだろうと思う。
「LOVE&PEACE」だけで本当に全ては、解決するのかっていう事。 The next!はそういうリアルさをPOPに向き合いながら、エンター テイメントとして昇華する力を持っているバンドだと思う。かと言っ て、それだけがThe next!でも無い様な気もする。うーん不思議 なバンドだ。そこはやはり実際The next!に触れて感じて欲しい。 6月にはDVDの発売もあるし、それに伴う全国ツアーもある。そこ でこのバンドの進化スピードは更に上がる筈。この日のワンマンは、そ の大きな第一歩になったと思う。(加)