2009.06 JUNE
2009.6.18(木)<WAVE '09>
Radio Foundation/クロワニ/LED NAKED/yoh&kahadio
ライブハウスで日々ブッキングして、LIVEを見て、を繰り返していて楽しい事は、日々新たなキャラクターや才能と出会える事だったり、彼、彼女等の成長を目の当たりする事だったり、それが様々な事に繋がって行ったりする事だったりする。そう言った意味では、DaisyBarでは常にそういう事を実感できるので、ホント恵まれていると思う。
この日のトップはyoh&kahadio。Vo.G.keyを担当するyoh(♀)とドラムのkahadio(♂)の二人組。5 月初登場で最初見た時は、唄がうまいなーと言った様な印象だったけれど、この日VoGのyohがSGを掲げてブルーズな重いリフを弾き始めた時に、その一瞬の雰囲気とブルーズなリフが相まってカッコよくて、まだリッキッドルームが新宿にあった頃、そこで観た PJ ハーヴェイを思い出した(To Bring You My Loveというアルバムの頃の感じ)。LIVE後yoh本人にそんな感想を伝えると、以前も誰かからそう言われたので、それではじめてPJ ハーヴェイを聴いてみたとの事。さすが二十歳。またジェネレーションギャップを感じつつ、素でそんな雰囲気出ちゃうのか、と、軽く驚い 。実際、LIVEではキーボードで唄う曲もあったりで、それだけでは無いのだけれど、PJ ハーヴェイを連想させるアーティス トってなかなかいない気がする。ドラムのkahadioもLIVEを重ねる毎にそのLIVE感を吸して成長していて、これからが楽しみなバンド。
そして二番手、LED NAKED。彼等が DaisyBarに出だしてどれくらいかなと思ったら、まだ一年と少しと言っ た所だった。早いようだけれど、まだそれしか経ってないのか、と、いうのが率直な感想。身体もデカイいし言う事もハッキリしているんで、あまり意識してなかったけれど、よくよく考えると彼等もまだ二十歳。この一年かなりの数のLIVEをDaisyBarでやってくれていて、更に普通にDaisyBarにお客としてもよく来てくれて、最初の頃はローゼズのツアーを追っかけるフーリガン(実際知らないけど)か、ってくらい、フロアで盛り上がってたりしている印象の方が強かったりもした。けれどLIVEを重ねる毎にバンドとしての実力も増し、風格も出てきて、LIVE運びも勢いだけでなく、余裕を感じる様になってきた。やはり彼等の魅力の一つは、その楽曲の良さで、この日のLIVEでもその彼等の楽曲の良さをきちんと聴かせきれるLIVEを見せてくれた。
そして三番手はクロワニ。何か久々な感じ。最初の1,2曲目は(初めて聴く曲だったと思う)かなりシンプル且つ攻撃的な楽曲。今迄だったら投げている様な状況でも、LIVEはグイグイ押してくるし、イチロウ君のMCもフロアの空気をきちんと自分側に持ってくるし、選曲も絶妙で、ラストの「キャロライン」でホントグッと来た。クロワニのこの乾いた感じと、そこに花が咲く感じのバランスが個人的にツボ。ちょっと観ない間にクロワニがまた進化していた。
そしてトリはRadio Foundation。彼等も5月DaisyBar初登場したばかり。音楽的には昨今のUK/USのインディロックの影響が伺えるバンド。実際、バンドとしては、発展途上と言う所だけれど、前回のLIVEから比べると一気にバンドの一体感とGROOVE感を増していた。LIVEのパフォーマンス自体はまだまだやれる事はあった気がしたけれど、バンド全体に華があるし、彼等のバンドやロックに対する意識も非常に高い。なので、それが噛み合ってくると、更に面白い事になってくると思う。ホント、こうやって、可能性を秘めたバンドが次から次に現れるのは、本当に楽しい。そして更にどんどん次の波を起こして行って欲しい。(加)