DaisyBar

LIVE REPORT

2006.12 DECEMBER

■ライブレポート■
2006.12.24(Sun)<アナログ時代 one-man band Show>
アナログ時代

 アナログ時代。この、絶妙でインパクトあるバンド名を、皆さんも一度は見たり聴い
たりしたことがあるのではないでしょうか。DaisyBarのスケジュールにも毎月この名前が載ってます。そんな事もあり、このバンドとの付き合いもだいぶ長い様な気がしてしまうのですが、DaisyBar初登場は06年4月と、実際はまだ8ヶ月程度。そして下北沢や新宿でライブ活動を本格化させたのも調度その4月頃という、はっきり言ってキャリアとしてはまだまだこれからの'84年生まれのThe Beatlesを愛する三人の男が集まったバンドです。そんなバンドがこのクリスマスイヴにいきなりワンマンを決行。この短期間にワンマンまでやってしまうとは。と、他人事のように書いていますが、実際、DaisyBarもこのワンマンの片棒を担いでいる訳です。いつかの打ち上げの席で年内にワンマンをやりたい!とVoGの山崎が言っていたのを聴いた時、数字的とか、バンド戦略的とか、その他諸々総合的考えれば、いや、総合的に考えなくても、「まだ早い」と思うのが真っ当であると思うのですが、4月から毎月毎月様々な状況下でライブをして、どんどん良くなる彼等のパフォーマンスを観るにつれ、彼等のキャラクターに触れるにつれ、意味不明の勢いを感じ、その流れの中で「まだ早い」と思うより先に、「ワンマンやったら面白そう」と思ってしまい、クリスマスイヴという日程までだしてしまいました。
  そしてそのワンマン。初ワンマンは三部構成。その構成をどう組み立ててくるのだろうと思っていたのですが、もう一部からいきなりガッツリと本気モード、ダンスモードでした。もう最初から客席との距離が近い感じで、客席も自然とバンドに合わせてリズムを取っていい感じ盛り上がって来たと思った所で、一部終了。ちょっと短い気も。そしてかなり長めのブレイクタイム。メンバーも楽屋から出てきて飲んだりお客さんと談笑したり、ここは中央線沿いのJAZZの店か、みたいな突っ込みを入れつつも、それはそれで何か盛り上がって良い雰囲気でした。 そして、二部は「ミスタ〜」というジョンなシャウトで始まりカバー曲多めで時間的にも更に短かめ。そして、三部、オリジナル中心で固めてきて、昨日作ったという日本語詞のクリスマスソングの弾き語りや、ギター一本で彼等の魅力の一つでもあるコーラスを聴かせたりというコーナーを織り交ぜながら、後半一気に畳み掛け終了。そしてアンコールにも三曲応えておりました。細かい事を言えば、三部構成でなくても良いのでは、とか、アンコール前楽屋に押し掛けて(僕が知る中では)彼等唯一の日本語詞の楽曲「Get ToTravel」をリクエストしたのに見事にスルーされたぜ、とか色々ありますが、全体的にはアナログ時代の三人が終始自由に、そして楽しそうに演奏していて、そのGROOVEでお客さんも楽しくなってくると言った感じで、MCでのお客さんとも掛け合いも含め、良い意味でアットホームな雰囲気に包まれた彼等ならではワンマンでした。個人的にも非常にハッピーな気分になったし、やってもらって良かったなと思いました。
 そしてこの日のライブを観て、彼等にはロック好きは勿論ルーツ云々関係無く音楽を聴く多数のリスナーを取り込む力を持っているとあらためて思いました。後は、そこへの届け方次第だと思います。そういう意味でも次のワンマン含め、2007年のアナログ時代が楽しみになってきました。(加)