DaisyBar

LIVE REPORT

2013.7 JULY

2013/07/24(WED)
<BRAIN DRIVE>
The JFK/SUSTINERS/NOT/brutal peter gun

 7月初旬にはすっかり梅雨明けして、猛暑続きの今年の7月。もうすっかり夏モード全開。こういう時は、ゆったり涼しげな、音数少ない音楽なんかよいですよね。そして、夏、フェスシーズン真っ只中という事で、やっぱり野外、海、山で音楽とか最高。という状況とは、真逆を行く様な地下のライブハウスに、この日揃った4バンド。こちらもまた、全て4人編成、ギター二本で爆音を鳴らし、濃密なリズムを奏でるバンド。こんな真夏に、太陽の届かない地下の暗い密閉された空間で、ギターの爆音と重くドス黒いリズムを浴びながら、ビールとか、どうなんだ、と思うかもしれませんが、結論から言うとこれが、ホント最高なのでした。お仕事中なのでビールは呑んでないですけど。と、言う事で、まずこの日のトップを飾ったのは、brutal peter gun。メンバーチェンジなどもありつつもDaisyBarには、もう何年もから出演してくれて来ているバンド。独特のギターリフとリズム、そこに独特の言い回し日本語詞を載せて、徐々にGrooveさせて行く様な彼等のライブは、毎回安定感があり、ハズす事はそう無いのだけれど、この日は更にのっけから相当の熱量を放ち、その二本のギターの絡みとリズムで、フロアーの隅々にそのGrooveが行き渡らせ、もう自然と身体が動いた。そしてラストの曲では、その自らのGrooveで作り出したエネルギーを一気に放出させ、イベント最初から熱いライブを見せてくれた。そして二番手は初登場NOT。メンバー前3人がそれぞれ、酒を片手に登場。途中乾杯もありで、パーティーモード全開ながら、そこで繰り出されるのは、爆音で鳴らされるある意味王道のギターリフと重量級のリズム。硬派な音ながら享楽的に響くのはこのメンバーのキャラクターと技術によるものだと思う。その硬派で享楽的なハードロックサウンドで、フロアも更に盛り上がり、お酒の消費量も一気に上昇。この音を浴びている感じは、ボリュームが大きければ気持ち良いと言う訳では無くやはりそのバンドが持つGroove感によるものかと思う。そして、フロアの酒量を一気に上げたNOTに続くのは、SUSTINERS 。ぐっと落ち着いて唄を中心に据えつつもやはり、その唄を支えるのは厚みを持ったギターサウンドとリズム。この日、ギターの棚橋君が、MCで、ギターロックとは言うけれど、今日出演しているバンドは、ギターでちゃんとロックしているバンドだ、と言う様な趣旨の事を言っていて、正にそうだなー、と思った。そしてSUSTINERS も勿論そうしたロックを奏でていると言う意味でのギターロックであり、更にグランジ宣言も出て、これからの新体制の彼等に更に期待を感じさせてくれるライブだった。そしてこの日のトリを飾るのは、我らがThe JFK。ブルースのセッションから始まり、一気にブルースを加速させ、ギター二本のユニゾンもあれば、キメもガッツリツボをついて来るし、ハードロック最高!!!。ギターのギャーンという音をどれだけ気持ち良く鳴らせるか、みたいな事を追求しているような、オモチャを与えられて、それで、ひたすら遊び通している夏休みの少年達の様な、何か彼等のライブを観ているとそれだけで勝手にいろんなメッセージを感じ取ってしまう。良い例えでは無いかもしれないけれど、ジャッキーチェンの映画って、アクションを見せる為に作られた様な所があって、それを以てジャッキーチェンの映画を批判しても何か違う所があって、そのアクション含めで物語であって、The JFKのライブを観ているとそういうロック的なアクションが満載でホント楽しい。そして、その音圧と熱をこの暗い密閉された地下で浴びるのもホント気持ちよい。お酒飲める人は更にお酒も進むに違いないと思う。これぞ、日本の夏、ライブハウスの夏!そんな一夜だった。(加)