DaisyBar

LIVE REPORT

2012.3 MARCH

2012/03/28(wed)<DaisyBar 7th Anniversary〜
『君の好きな白と黒2DAYS』黒 Bitches Brew 魔女の秘薬 DAY 2〜>
死ぬまで生きるもんズ / 蛸地蔵 / 灰緑 / 例のK(ex.中学生棺桶) / 一
萬P

 ライブハウスにはホントいろいろな人達が集まってくる訳で、バンド、お客さん、そして我々、そこを職場とさせてもらっているスタッフも。みんなそれぞれ目的は違うのだけれど、でも究極的には一緒の様な。この日とその前日は、DaisyBarで半年間働いてくれていた、あじょこと伊藤の企画2DAYS。ここまで来る半年間の間にはいろいろとあり、イベントを組み初めてからはホント更に数ヶ月という期間で、これだけのメンツを集めきったのは凄いし、途中で諦めないパワーを持つのは本当に大事な事だと思う。
オファーしたバンドからの返事に一喜一憂しながらも作りきった二日間。前日は、The next! Liddell 1974、Cathy lost one's apricot yesterday、CHERRYNADE169、butter butterと言うメンツ。前日も各バンドそれぞれ熱のこもったライブで、特にThe next! Liddell 1974の新曲オンパレードで、更なるニューモード満載のライブは、久々にこれぞ、ネクスト!と言った圧巻のライブでフロアもおおいに盛り上がっておりました。
The next! Liddell 1974のライブで言っている様な、何かの縁でそこに偶然紛れ込んでしまった人達で作り出す何か。ホントいろいろ出会いというのは不思議なものです。そして、この日は前日の盛り上がりを引き受けての第二夜。前日が白、そしてこの日は黒のイメージの日。
開場すると早くもフロアが人で埋まって行く。そしてトップは死ぬまで生きるもんズ。
フロアが人で埋め尽くされている要因の一つが彼等であった事は間違いない。そんな彼等は、先日、Large House Satisfactionとの2マンを行い、また一皮剥けた様な印象もあり、初っ端から畳みかける様なライブ。MCも少なめで、トップであるけれど全バンドの中で一番印象に残るのは自分達であるはずであると言った様な趣旨のMCもあり、これで一気にこの日のイベントの熱をよい意味で上げたと思う。死ぬまで生きるもんズには、こうしたロックンロールスターであることを引き受ける責任と良い意味での無責任さの両面を期待してしまう。この日は後半あと少しの所で伸びきらなかったのが残念ではありました。そして二番手は例のK。DaisyBar初登場で、まさにこの日のイメージ色の黒が似合いそうな佇まい。そしてそこから繰り出されるヘビーなギターサウンドとリズムが段々クセになってゆく。MCでも会場を沸かせつつ、後半駆け抜けて終了。
その濃厚なライブを受け、三番手に登場は一萬P。新体制となり挑んだ2月のワンマンも無事成功させ、そこからの自信もあってか、更に貫禄と落ち着きを感じた。それぞれの役割をきちんとバンドとして果たし始めている様に思えた。そして企画者である伊藤からのリクエストに応えた、大人になる事を淡々と唄うミドルナンバーあり、<春ですねー>ありと、一萬Pというバンドの輪郭が非常に分かりやすく出たライブであったと思う。
そして、四番手は蛸地蔵。サイケでガレージでGSぽさもありと、いろいろな要素が詰まりつつ、最後は怒濤のサイケデリックなナンバーで締める30分をカラフルにサイケに彩る様なライブで、フロアもそのGROOVEにがっつり盛り上がっておりました。
そしてトリは灰緑。イベント的にかなりのボリュームではありながら、その熱は冷まさないまま、最後にそこをうまく弛緩させ、着地させる様なサウンドで、緩そうだけれど、かなりガッツリやってるという。徐々に深い時間になって来てはいたのもあったけれど、何となくFUJI ROCKの深夜のアバロンに迷い込んだかの様なトリップ感を味わいました。雑多なディープなお祭りサウンドというか。そして、うまくこの濃いイベントを緩やかに締めてくれました。
と、言う事で、この長時間に渡ったイベントも無事終了。常にフロアは満員状態の大盛況のイベントとなった。実際お客さんにとっては、これは誰が企画した事であるかはあまり関係無いのだけれど、このイベントを通じて、あらためて、やはりライブハウス、イベントって人だよなーと思ったのでした。伊藤、お疲れ様でした!。(加)