2011.10 OCTOBER
2011/10/20(thu)
< DaisyBar Autumn Fes 2011 〜 RAW LIVE 2011 〜>
佐々木亮介 (a flood of circle) / 入江良介 (Veni Vidi Vicious) /
岩本岳士 (QUATTRO) / O.A; のび太 (WHITE ASH)
DaisyBar 秋のお祭り月間という事で企画した豪華弾き語りイベント。今でも勿論、バンドで出演してもらっていますが、 QUATTRO 、 a flood of circle 、 Veni Vidi Vicious などは、二、三年前はかなりの頻度で DaisyBar に出演してくれていたバンドで、よく対バンなどもしていたバンド同士。それから皆さんが知っての通りの躍進ぶりで、ひと回りもふた回りも大きくなって、それぞれのフロントマンが一同に会してくれました。
リハを少し覗きに行くと、 afoc 亮介、 veni 良介、 WHITE ASH のび太の三人が談笑しており (QUATTRO 岳士はこの日、 REC 作業でリハには来られなかったのです ) この三人は同じ年という事を知る。 WHITE ASH が、 DaisyBar に出演し始めたのが、 Veni や、 afoc より少し後だったので、すっかりのび太くんが一番年下かと思っていましたが、少し意外でした。恐るべし世代です。
そんな和やかな雰囲気ではありつつ、昔は、リハの時お互いしゃべりもしなかったですよね、などという会話も。確かにホント、当時そういう空気感はあった気がする。
そして、いよいよ開場。おかげさまで SOLD OUT 。開場前からお客さんもたくさん待ってくれていてありがたい限り。フロアも一気に埋まり、まずトップは WHITE ASH のび太。エレキギターでの弾き語りというスタイル。 WHITE ASH はそのリフで引っ張って行く様な GROOVE 感が特徴的ではありますが、ミディアムな楽曲などで際立つそのメロの良さとか、のび太の唄声の良さが、弾き語りだと更に際立っておりました。飄々としつつも芯の太さが窺える MC も相変わらず。途中、 Perfume の曲をカバーしておりましたが、その原曲を知らなかったのと、完全にのび太節だったので、言われなければ多分分かりませんでした。弾き語りはまだ二回目とかで、曲数がそんなに出来ないという事で持ち時間も短めという事でしたが、かなり密度の濃い時間でした。
そして、二番手は Veni Vidi Vicious 入江良介。エレキギターをセッティングしつつ、今日はカラオケをしに来ましたとの宣言と共に、ギターを置いて、バックにトラックを流しながら唄うという、最早弾き語りではないというスタイルで、新曲を二曲披露。一曲目は、ツアーは苦手だけど、アメリカのサンバレーをツアーする曲という様な内容で ( 言葉は正確でないのですが、そんなかんじで ) 紹介されたポップナンバー。そして二曲目は、マニ君への曲という様な紹介で披露された ok という楽曲。こちらはサビが非常にポップでキャッチーなんだけれど、一筋縄では行かない感じの楽曲で、二曲ともどことなく突き抜けた様な軽快さと独自のけだるさを備えた veni らしいけど、今までなかった様な気もする曲で、バンドで演奏されるのが楽しみ。その後は、着席してギターを抱え、て加山雄三や、西岡恭三やらの往年の名曲をカバーしたり、後で本物が唄ってくれるからと言いつつ QUATTRO の TimeTimeTime を披露したり、彼の独自の自由なペースで Veni Vidi Vicious の楽曲も挟みつつゆるりとまさにフリースタイルなステージでした。たっぷり演奏しつつでしたが、欲を言えば Good Days 含め、 veni の名曲をもう少し聴きたかったです。
そして三番手は QUATTRO 岩本岳士。椅子に腰掛けて、アコースティックをふらっと爪弾く様な、ラフな感じもありつつ、お客さんと会話したり、リクエストとったりしながら、本家の TimeTimeTime やソロ様の楽曲なども披露。オーガニックなフォークサウンドを奏でながら、良い意味でのアットホーム感あり、でも曲が始まるとみんな耳をすましてじっと聴きいるようなそんな雰囲気のライブでした。 40 分長いなーと言いつつ、毎月、新代田に移転した commune でソロライブをおこなっているそうで、そちらは更に長い時間演奏している様なので、是非 Check してみてください。
そしてトリは a flood of circle 佐々木亮介。セッティングを終えると、一曲目、勢いよく「 Human License 」でスタート、続けざまに「泥水のメロディー」と、アコースティックギターをかき鳴らしながら、二曲ロックナンバーを熱くシャウト。そして、少し昔の曲をやりますという事で、「ガラパゴス」。 DaisyBar に初めてフラッドが出た時にも多分演奏していたと思う。それくらい昔から、この DaisyBar で何度も聴いた曲なので感慨深かった。そして、今度のニューアルバムに収録されるというトーキンブールス調の新曲なども披露。この日の選曲は初期の頃の曲と新曲が多く、ある意味偏った選曲ではあったけれども、それが良い具合に地続きで聞こえてきて、また佐々木亮介の新作への自信がヒシヒシと伝わってきた。そして、 DaisyBar という事で、当時よく対バンしていたバンドの曲をカバーしようと思ったら、今日たまたま本人が遊びに来てた、と言う MC と共に、突然 SISTER JET の WATARU.S がステージに、入江良介から借りたと思われるギターを抱え乱入。ホントにハコ側にはなんの相談もなかったので、マイクとかアンプとか急遽用意。この日、リハを覗きに行った時、確かに佐々木亮介が SISTER JET の曲を演奏していたのだけれど、その時点では当人が来るとは思わず、また WATARU.S も自分の曲をカバーされるとは知らずにふらっと遊びに来たのだろうけれど、何かいつの間にかそんな事に。もうこうなると強い WATARU.S 、色々と喋っておりましたが、佐々木亮介の、的確な突っ込みありつつ、 SISTER JET の「 TO YOU 」を二人で演奏。この曲も当時よく DaisyBar で SISTER JET が演奏してたなー、 SISTER JET も名曲多いよなーなどと思いつつも、 WATARU.S の相変わらずの乱入ぶりというかやんちゃぶりで、そんな所を含め何か当時を思い出しつつ感慨深かったです。そして WATARU.S を楽屋に押し戻して、ニューシングルの I LOVE YOU 、そしていつも弾き語りの時に唄われる曲を披露してフィニッシュで本編終了。そして客席からのアンコールの声の中、佐々木亮介再び登場と共に WATARU.S 、入江良介、そして SISTER JET の KENSUKE も登場。この日、弾き語りイベントだったので、ドラムセットはしまっておいたのですが、急遽ドラムを叩くとのこと、そんな急に言われても状態で、急遽ドラムセッティング。何と Veni Vidi Vicious の COSMO を演奏。客席もこのラッキーなハプニングに大盛り上がり。ドラムも完全にセッティングできてないし、ベースレスでしたが、いやー圧巻。鳥肌立ちました。そして大団円で終演、というのがきれいな流れなのですが、なんやかんやで ( 主にに WATARU.S が ) グダグダとなるあたりがならでは、と言う感じでした。色んなハプニングも含め、四者四様それぞれのキャラクターが光った弾き語りの夜でした。 ( 加 )