2008.6 JUNE
2008.6.24(火)
<G.T. DREAM>
VENI VIDI VICIOUS(アコースティック)/
富家イチロウ(ク ロワニ)/dark the giant/津田小唄(一萬P)
アコースティックのイベントはコンスタントに行っているのですが、そ うした中で、バンドマンに弾き語りをやってもらったりすると、バンド とまた違った一面が見えたりして面白い。MTVのアンプラグドみ たいな感じで。そんな訳でこの日も、かなり魅力的な面々が集まったア コースティックイベント。
まず、トップは一萬PのVo,Bass の津田小唄。ステージにそのまま座り込んでギター抱え唄う姿は、よく 道端でこういう子いるなーって感じで何やらハマリ過ぎ。彼には弾き語 りで既に何度か登場してもらっているけれど、この日はきちんと唄って 演奏して、と、いう事に集中していた感じ。まだバンドではやっていな いというフォーキーな新曲二曲が印象的だった。バンドの一萬P はゴリゴリと変則的なリズムやキメで引っ張る感じですが、こういう フォーキーな要素をうまく落とし込んだ一萬Pもまた観てみた い。本番前は何やら緊張気味だった彼ですが、本番終わってから、更に は打ち上げでは、いつもの津田小唄節トーク炸裂で大騒ぎでした。ス テージでもその勢いが出るとまた面白いと思う。
そして二番手はdark the giant。ずっと3ピースのバンド形態でDaisyBarに出演 してくれていたのですが、現在VoG高柳君とBassの星紅丸 君二人のドラムレス状態。例え二人であってもdark the giantと してステージ上がり続けている事は大事だと思う。最近はもう二人とし てのアレンジや間合いがきちんと出来上がってきていて、ホントじっく り安心して楽曲を聴いて楽しめるライブを見せてくれる。元々楽曲が良 いバンドなのでその部分がうまく出てきたと思う。この日も昔やってた という曲を持ってきたり、二人ならではの状況でいろいろと幅を広げて いる感じがした。この二人の時期が確実に次のステップに繋がって行く と思う。
そして、三番手はクロワニより富家イチロウ。普段は、強力な リズム隊と共にステージに立っている訳ですが、こうして、ぽつんとイ スに座って、何となく落ち着かない雰囲気を醸し出している彼もなかな か良かったのですが、もうアコギをガンガンかき鳴らし始めて、唄い始 めると、サクっとロックモード全開で、普通にカッコ良かった。あらた めてじっくりクロワニの楽曲が聴けて、何かその乾いたデッドエンドな 感じの歌詞がこれまたカッコ良かった。
そしてトリは、VENI VIDI VICIOUS。と、言ってもイリエリョウスケ一人アコギ抱え、スタンディ ングで登場。ワインボトル、ビール、タバコの煙、ステージ立っただけ で絵になってしまう。そしてまず加山雄三という意表突いた選曲でライ ブスタート。途中軽くブランキーなども挟みつつ、VENI VIDI VICIOUSの楽曲へ。やはり弾き語りという事もありメロウな曲中心でありますが、個人的にベニのこういうメロウな曲が好きだったりする。歌 詞も良いです。途中ギターで兄イリエタケシも登場して演奏された、タ イムイズオーバーも良かった。そして最後にクロワニ富家イチロウを呼 び込んで、二人でクロワニの曲を演奏してイベントも大団円。いやい や、二人共カッコ良かった。「終わり」をカラっと唄える、ロックス ターってやっぱりカッコいいし、そこに希望もリアルも永遠もあるのか もしれないな、と、あらためて思った夜だった。(加)