2006.9 SEPTEMBER
2006.9.2(Sat)
<SKASH 伝七郎ツアーファイナル ワンマン>
SKASH
SKASHは、えび、Theピーズでギターを弾いていた小五郎さんが率いる3ピースバンドです。これだけのキャリアを持った人が中心になってやっているバンドなので、もっと注目度が高くてもよい筈だと思うのですが、現状としては、知る人ぞ知ると言った感じでしょうか。バンドマンの中にかなりファンが多いんですけどね。確かに小五郎さんの頑固さというか、こだわりというか、マイペースさというか、不器用さというか、そういう部分での世間へのアピール下手というのもあるかなという感じもするのですが、ライブ活動などかなり活発に行っているのに、もったいないなーと思っていた事もあり、いつぞやのSKASHの打ち上げの席で、DaisyBar側からワンマンでもやって起爆剤にしましょう!と言う提案に「やるよ」と、即答してくれて、一気に夏のツアー、そしてそのツアーファイナルとして、この日のワンマンが決定したのでした。
と、言う訳で当日。実は心配してい動員も、蓋を開けてみれば満員御礼!、とまでは行きませんでしたが、ちゃんとお客さんも集まりフロアを埋めてくれておりました。そしてそんなお客さんを前に、かなりのたっぷり曲数を演奏してくれたのですが、普段聴き慣れた楽曲以外にも個人的に初めて聞く曲もあり、そして、それがかなりポップで良くてSKASHの音楽的な広がりというか懐の深さを感じる事もできました。普段のライブでも、もっとこういうポップな路線も出していって欲しいと率直に思うのですが、ま、その辺はそう簡単にやってくれそうには無いかな。それからこの日は、PuffyのMOTHERという曲もカバーしてました。SKASHがPuffyっていうのも意外な感じもしますが、選んだ曲がMOTHERっていうのはいかにもSKASHらしい感じがしました。この曲個人的にも好きな曲です。それ以外は、ワンマンだからと言って、特別な演出があるわけでも無く、シンプルに、そして集中力あるいつものSKASHのパフォーマンスをガッツリと見せてくれました。本編終了後、アンコールはパンク風にアレンジされたラブミー テンダー。それでまた一気に客席が燃え上がって、メンバーがステージから去った後もアンコールを求める声が止まなかったのですが、もう曲が無いと言う事で、ドラムのシゲさんの掛布の物真似で締めてSKASHのワンマンは終了したのでした。
確かにこれで、何か状況が大きく動く訳ではなく、SKASHのメンバーはまたいつもの様に淡々とROCK'N ROLLを演奏し続けるだけだろうけど、SKASHの様なバンドが、そして小五郎さんの様な人がそうやって淡々とROCK'N ROLLし続けているという事が重要かなと思いました。この日、MCで紹介された、今回のツアーが、実は吹き飛ぶ寸前だったというエピソードもかなりSKASHらしくて面白かったです。打ち上げの時に更にいろいろその時のそれぞれのメンバーの対応を聴いて、やはりこの人達はプロだなと思いました。SKASHには、若いバンドが見習うべき事が一杯あるように思います。MCでどんな話があったかは、ライブ来た人だけのモノという事で。是非SKASH観に来てください。何はともあれツアーお疲れさまでした。