2012.10 OCTOBER
2012/10/05(fri)
<DaisyBar Autumn Fes 2012〜First Impression〜>
Large House Satisfaction / Droog / The John's Guerrilla /
O.A;Coyote Milk Store
10月はDaisyBar Autumn Fesと言う事でお祭り月間。この日は、10月前半にして早くも最初のピークとも言うべきメンツが揃った。やはりAutumn Fesと言う事で、このバンドはまず出演してもらはないと、と、言う事で、Large House Satisfactionにオファー。この時期まだニューアルバムのツアー真っ最中と言うタイミングではあったけれど(ちなみに翌日も浜松でライブというスケジュール)、その隙を縫っての参加。そして、このバンドのライブも年に一度、とは言わず二度三度、このDaisyBarで観てみたいと思わせてくれるDroogも決定。何年か前Droogが初めてDaisyBarのブッキングで出演した際の対バンがLarge House Satisfactionで、あの日のイベントもかなり印象的なモノで、その2バンドが更に大きくなり、DaisyBarのステージで、再び顔を合わせるというのも個人的な楽しみな一つだった。そして、こちらもニューアルバムが発売され、新たなフェーズへと突入し、再びライブバンドとしても積極的にライブを活発化させ始めたThe John's Guerrillaも決定し、3マンのメンツが出揃う。この3組が出揃った所で、もう企画者としては、十分満足で、半分以上成功した様なモノではあったが、ここに更にO.Aとして、Coyote Milk Storeも決定。こちらは、元PSYSALIA PSYSALIS PSYCHEのVoG内田紫穏を中心に組まれたバンドで、DrumにこちらもサイサリでDrumを叩いていた告典に、ギタリストとしてVeni Vidi Viciousの入江良介も参加というかなりのメンツ。と、言う事で更に濃く、昔からDaisyBarを盛り上げて来てくれているバンド、メンバーが一堂に会して、これぞDaisyBar Autumn Fesと言った感じ。当日、オープンからお客さんもキッチリ入って、開演時間にはフロアもかなりの人。まずオープニングアクトとしてCoyote Milk Storeが登場。紫穏がDaisyBarのステージに立つ姿をみたのは何年ぶりだろうかという位で、その姿にグっと来た。ベースが紅一点のHALUNAでバンド全体としての佇まいも絵になるというか、カッコ良い。音はオルタナな雰囲気もありつつ、ストレートさとシンプルさも感じた。全ての楽曲は紫穏が作っている様で、彼のその詩の世界も、またゆっくりと聴いてみたいと思わせるし、そのボーカリストとしての声や唄い方もやはり、もう流石という感じ。ギタリストとしての入江良介は、時々mc的な事をする以外はギタリストに徹していた。一曲目かの終わりにmc的に入江良介が「カッコイイでしょ」、みたいな言葉を言っていたが、そこにかなりの自信が感じられた。そしてやはり、このバンドは、紫穏の内面的な部分も含め彼自身が作品に反映して行くものだと思うので、彼がこのバンドで更にどんな曲を積み上げて行くか楽しみ。そして、次はThe John's Guerrilla。最近すっかり彼等の登場の曲とし定着してきた、ジョンレノンのPOWER TO THE PEOPLEで登場。ボーカルのLEOもギターは持たず、ボーカルに徹するスタイルで、こちらもフロントマンとして、ボーカリストとしてのポテンシャルを遺憾なく発揮していて、最新作のモードのラップというかリリックをリズムに乗せ連発する楽曲もあり、当然昔からの楽曲もありという内容。以前の楽曲も当時聴いていた時の印象とまた変わって来ており、HATEも当然あるけれど、やはりLOVEとYESを強く感じた。そのYESという感情に父性の様なものも感じる。その大きく包み込むようなThe John's Guerrillaもカッコイイと思った。そして、次はDroog。こちらもまた、頭からハイスピードでステージへ駆け上がる怒濤のロックンロールを展開。久し振りに観たDroogは、少し大人の雰囲気も醸しつつ、今まで観た事がなかったMCもありで、Droogが初めてDaisyBarに出演したイベントのとき、フロアに数人しかいなかった状況から、お客さんがフロアを埋め尽くすまでになった事を語っていましたが、お客さんはまだ少なかったけれどDroogを初めて観た時の衝撃は未だに覚えている。そんな大人雰囲気もありつつ、音が鳴り出すと、その初登場の時の衝撃と同じく一気にロックンロールモード全開で、良い意味でも変わらずのロックンロールバンドだった。そしてこの濃密なイベントを閉めるのはトリ、Large House Satisfaction。新作HIGH VOLTEXのリリースもあり、またライブでも確実にお客さんを増やしている彼等の勢いそのままに、Large House Satisfactionが鳴らす轟音GROOVEに負けじとフロアも押し戻すと言った様な、まさにぶつかり合いの様なパフォーマンスを展開。フロアも常に沸騰させつつ、更に挑発すると言ったイメージでライブを引っ張っていた。ここまででもかなりの本数のツアーを消化し、その経験が更に彼等のパワーを増幅させているかのよう。40分の怒濤のパフォーマンスを終了。アンコールは無しで続きを観たいヤツは翌日の浜松まで来いという宣言と共に終了。彼等らしくこのイベントを閉めてくれた。この日出演してくれた各バンド、メンバー、ホント皆長く付き合ってきているので、そうしたバンドが、それぞれの状況の中でも、こうしてまたDaisyBarのステージに立ち、これだけのパフォーマンスを見せてくれるのはホントに嬉しい限り。そして、これだけのメンツが揃うと、勿論の事、打ち上げもかなりな事になっておりました。(加)