JMS×DaisyBar×プリミティブによるオーディションイベントであるこの企画。今回で11回目。毎回レポートは、NEVER ENOUGHのWEBの方でも紹介されているので、過去のモノなど、是非チェックしてみてください。そしてこのイベント、ライブオーディションイベントと言う性格もあってか、毎回ドラマがあって面白い。今回も急遽、約一週間前くらいのタイミングで、ゲスト枠で、沖縄のヤングオオハラの出演が決定と言うトピックあり。ほぼ呑みの席のノリ一発で決まったみたいな所もありますが、いろいろな伏線や、これまでのNEVER ENOUGHのゆかりのバンドとの繋がりが巡り巡ったからこそで、まさにこのイベントならでは。こういうのって面白いなと、つくづく思う。と、言う事で、今回この布陣に。まず一組目はLaughing Hick。トラブルもあったりしながらのライブではあったけれども、このライブに対する思いもきちっと伝わるパフォーマンス。英語と日本語の歌詞の乗せ方が印象的だった。そして二組目がOh My Ellie。あとから聞いたら、まだこのバンドとしては2回目のライブとの事だったけれど、そうとは思えない堂々としたパフォーマンス。楽曲も可能性を感じさせるモノが多かった。そしてMCも、ハッキリ言ってうまくなかったけれど、かなりインパクトを残した。そして三組目はガールズ4人組Promenade。こちらは、まだ10代とは思えない、ライブで鍛え上げられた貫禄のパフォーマンス。楽曲もかなりキャッチーで且つロック。その楽曲にしっかりお客さんも乗せて会場もキッチリ盛り上げた。そして4番手登場はヤングオオハラ。もうライブ前、イベント当初からバーカウンターで酒をオーダーしたりしながらイベント自体を楽しんでいたボーカルのハローユキトモ。ライブ自体もハッピーで自由な雰囲気ではあるけれど も、楽曲は、ギターロックあり、ファンキーなポップチューンあり多彩。J-POP感満載という訳でもなく、洋楽オンリーという感じでもない独特なミクスチャー加減。4人のキャラクターも含めインパクト大。この日このステージに立つことになった経緯から、いろいろ含め、いろんな意味でロックで、そのバンドがライブハウスに持ってくるGroove感が最高だった。そしてトリに登場は街人。MCで、ゲストとか関係なく5組目の出演者としてライブします、といった様な内容の事を言っていたけれど、まさに、この日のイベントの流れをきっちり捉えて、トリとしての役割を十二分に果たすパフォーマンス。まさにライブバンド。そして、バンドのライブや、リスナーに対しての誠実さも溢れ出ていて、それがまた魅力にな っていた。彼等がパフォーマンスの中でも言っていた様に、沖縄、滋賀、山梨、埼玉など、各方面からバンドが集まってきて、こうした夜を作りだしていて、当り前といえば当り前だけど、よく考えると確かにすごいな、と思う。そうした意味も含め、良い意味でのボーダーレスな夜となった。そんなことを、しっかり意識させてくれた街人のパフォーマンスで、このイベントも終了。そして、全体通して、ライブハウスって面白いな、楽しいな、と率直に思った。このNEVER ENOUGH、オーディション企画という基本もありつつ、チケット代的にも少し敷居を低くしているので、ふと立ち寄るような感覚で、今、現場で起こっていることを、のぞきに来てください。きっと楽しい筈。そして、今後のNEVER ENOUGHの動きにも益々注目してください!。(加)