ひめはじめ4

クリープハイプの最新アルバム「泣きたくなるほど嬉しい日々に」を聴いた時に、その豪華さというか、ボリューム感というか、これでもか感に圧倒させられた。頭数曲で、これは凄い!、ってなっているのに、更にアルバムを聴き進める度に、矢継ぎ早に名曲、ヒット曲が惜しみなく投入され、もうその密度とか情報量とか、物語とか、こちらの感情の起伏というか、ただただ圧倒されて、凄いなと思うばかりだった。ガツンと来て、またそれを消化する為に聴いて、また違う所でガツンとくるという。ホント何と言えば良いんだろうと思う。以前にも書いたかもしれないけど、クリープハイプを聴いてると走り出したくなってくる。ジッとしてる自分がなんだかもうっ、て感じもあるし、い ろいろと言葉にならない思いというか、気持ちがグワーっと押し寄せる。と言う事で、今年も、恒例と言うにはまったく当り前では無い、スペシャルなこの企画が実現。クリープハイプが、DaisyBarキャパでLIVEをするというのは、凄い事。そして毎回ゲストは、当日までシークレットなんですが、今回のゲストバンドはyonige。武道館、なんならそれ以上のキャパを埋められるバンド2組が、このDaisyBarで2マンって。なんか、今、自分で書いた文字を読んで、クラクラしてきた。最新アルバムを聴いても思った様に、こうした所にも、その過剰さが出て凄いというか、もう徹底していると思う。yonigeにとっては、出る事を知らされていないクリープハイプのお客さんの前でやるというシチュエーションであったけれども、良 い意味でマイペースで、あ、これがyonigeだなと思った。なんか変な感想だけど。そして、クリープハイプ。個人的には、この日の事をキッチリ覚えておこうとか、思った事をちゃんと覚えておこうとか、感想をちゃんと伝えられる様にしよう、みたいな事を思いながら観ようとしてたんだけど、あっという間というか、何か言葉を探そうと思うと、置いて行かれるというか、ホント、ライブ終わった後の感想なんて、「最高!」しか出て来ないんですよ。もう、ここにこうした文章を書く資格ねーとか思いつつも、クリープハイプの速度は凄かったです。ちょっと時間経っていろいろ思い出すと、今回も<愛の標識>ありがとうございます!とか、<手と手>が圧巻だったとか、ニューアルバムの曲が、こんなことに なってたのかとか、まだ、あるんだけど。そして最初はDaisyBarで観られて贅沢とか、わ、この前、武道館で観たクリープハイプがDaisyBarでLIVEしてる!とか、そんな感覚もあったのですが、すぐそういうレベルとは別に、もう普通にLIVEバンドとしてカッコイイってなった。そして、いろいろ感慨深い思いも湧いてくるかな、とかもあったんだけど、そういう事も考える余地を与えない、現在進行形感。LIVEを観ていても、最新アルバムを聴いた時と同じ、その衝動を何て言えばいいのかな、見たいな感覚。クリープハイプのサービス精神溢れる過剰さに、ただただ圧倒させられた、まさに夢のような一夜だった。(加)