爆音でバンドサウンドを浴びる気持ち良さみたいなのもあらためて感じたり、ギターサウンド最高!、と、ロックロールな気分が自分の中で盛り上がってきた2022年であった。スラムダンクの映画見てもやっぱりこういう時はロックだよねーとか思ったし。そんな2022年のクリスマス。そうした自分の中のロック的な気分も含めインディロックで盛り上がろう!みたいな所をまずテーマに据えつつ組み始めたイベント。最終的に皆ギターサウンドのバンドではあるけれど、ゴリゴリなインディロックな面々というより、多様なキャラクターの顔合わせに。という事でまず1組目sayonara yumemi Girl。Twitterでたまたま彼等のライブ映像の切り抜きを見かけ(SEVENTEEN AGAiN主催のリプレイスメンツ2022の時のモノ)を見かけ、その荒々しいパフォーマンスがカッコイイなと思いチェックしてみたら、数年前、彼等が高校時代の時にもDaisyBarに出演してくれてたメンバーが在籍しており、お!再会!と思いこの日にオファー。このクリスマスの日が正式にライブハウスでの活動の開始との事で、そうした日に選んでもらえて嬉しい限り。映像で見た時のオルタナサウンドと勢いもありつつ、より丁寧しっかりとバンドの音を鳴らし、情緒も織り込まれていた。まだ実質二回目のライブとは思えない貫禄とGrooveを見せてくれ、これから更に期待させてくれる内容だった。二組目は、Sleep⇄Night。数年前からやり取りしてたバンドで、いろいろと巡り巡ってこのタイミングで初登場。ボーカル、ギター2本、リズム隊という5人編成。キャッチーな楽曲と唄声にオルタナサウンドが融合。一年半振りのライブという事でそうしたフレッシュさもあったけれど、安定感あるパフォーマンスでしっかりとフロアーを盛り上げてくれた。そして三番手はヨヨギデココ。4人編成でベースがサポートメンバー。リードギターが楽曲にカラフルな色合いをつけつつ、表情豊かに存在感と説得力あるボーカル。そして、更にメンバーによるコーラスワークも魅力的。カバー曲も含め、初登場で、そうしたバンドの魅力を存分にみせてくれた。そして次に登場は、Peace。90年代、00年代はじめ、UKやUSのインディロックやポップミュージックにどっぷり浸かってきた私の様な人間は、彼等の様なサウンドを鳴らすバンドがいるだけで嬉しい、というような、テイストありつつ、しっかりとリアルタイムの海外のインディロックバンドやポップミュージックともリンクしている。また日本のロックやフォークなどのテイストもあったりと、音楽的な懐の深さもある。この日はクリスマスモードなのかスローな楽曲多めな印象だったけれど、彼等の楽曲の良さがしっかり伝わってくるライブだった。そしてトリはomeme tenten。4ピースロックバンド。4月ネットに上がっていた音源を聴いて、一聴してカッコイイなと思い、連絡をとって7月にDaisyBar初登場。その7月のライブがomeme tentenとしても初ライブであったとの事。既にストリーミングで音源がリリースされていたのもあり、初ライブからリスナーの期待が高まっており、ライブもそれにしっかり応える内容だった。この日、まだライブ始めて半年という事ではあるけれど、伸びやかで豊かな表情を持つボーカルと、楽曲の強さに加え、バンドのGroove感も更に強化されていた。ポップに楽曲を聴かせつつ、ギターサウンドもリズムもこちらのロック的な欲望部分も刺激してくれる。そんなパフォーマンスでこのカラフルなイベントをきっちりと締め括ってくれた。2023年、ストリーミングのグローバルチャートなどみてみると、良くも悪くも、此処は何処?私は誰?みたいな状態でもある。そうした状況のなか、インディロックがまた盛り上がってくるかどうかわからないけれど、この日の5組をみて、90年代や00年代のインディロック的なムードとはまた違った形でインディロックに変化が起こっている様に思った。そんな、良い意味での期待を感じさせる2023年のインディロックシーンを占う様な一夜になったかと思う。(加)