3月は、DaisyBarのAnniversary月間でもあるのですが、Large House Satisfactionのベース小林賢司の誕生月という事で、ここ数年、このAnniversary時期に開催してくれている彼の生誕祭ワンマン。元々、男性限定のワンマンだったんだけど、女性からの要望もあってか、翌年から男女それぞれ分かれてのワンマンを開催。昨年は、一日に2ステージワンマンを行うというパワフルさ。そして、今年は、一旦男女別をお休み(?)して、男女混合のワンマン。まぁ普通にワンマンなわけだけど、やはり賢司君の生誕祭というHAPPYな要素がよい意味で加わって、Specialな内容だったと思う。そして男率も上がっている気が。途中、賢司君が、要司君のギターを持って弾く場面もあって、ギターの音デカって、と言っていたりしたけど、でかいギター、ドカドカうるさいリズム隊、そしてそれを切り裂く 要司君のボーカル。もう痛快でしかない。いや、何というか、純粋にカッコイイ。最近(ばかりでもないけど)、ロックは死んだのか、とか的な話はちょいちょいでてくるし、ロックが売れるか売れないか、みたいな話もあるし、個人的にもポップやソウル系の音楽を聴く比率の方が増えてきたし、聴いてて疲れちゃうロックも沢山あるんだけど、こうやってLarge House Satisfactionを見ると、やっぱりロックンロール最高!!!ってなる。彼等のワンマンを見ていて、次から次に何が出てくるのか、という期待感満載で、この日もかなりの曲数をやって大満足なんだけど、まだまだ食べれちゃう感じ。それは、シンプルにでかい音鳴らして、でかい声で歌っているからと言う訳でなく、その曲にポップネスがちゃんとあって、且つロックンロールの持つ高揚感も兼ね備えている証拠。DaisyBarが14周年と言う事で、実はLarge House Satisfactionは、そのDaisyBarがオープンした数ヶ月後に、当時出演してくれていたバンドの企画で、初めて出演してくれていた。そこで見て、カッコイイなと思ったんだけど、うまく連絡取れず(当時はTwitterもなく)、1、2年してから、某afocの某LIVEハウスの打ち上げで、賢司君に遭遇して、絡み、絡まれしたあとに、DaisyBarでワンマンしてくれる事になって、そこから定期的にDaisyBarに出てくれるようになった。と言う事で、もう14年近くの付き合いという事に。そうした長いキャリアのなかでも、アップダウンはそれなりにあるんだろうけど、歩みを止めず、自身のレーベルを立ち上げたり、昨年、メンバーの脱退という事があったにも関わらず、(こちらから見ている限りは)そこをサクッと乗り越え、更にパワーアップし た最強のGrooveを叩き出してきて、もう凄い。同世代のバンドに限らず、15年近く、ロックンロールだけを鳴らし続け、且つそのロックンロールと言う場所だけに止まらず、進化し続けているバンドは、そうそういないと思う。これまでDaisyBarでも、何回かワンマンを行ってくれていて、何回も見てきているけれど、今回のワンマンでは、彼等の進化とその軌跡と強靱さと柔軟さを充分に見せつけられ、堪能させてもらった。ロックンロールは死なない、というよりは、Large House Satisfactionは死なないんじゃなかろうか。そんな事を思わせるのに十分なライブだった。(加)