この日は、カネコ生誕祭の前夜祭。と、書いて、この日のMCでも何度か触れられておりましたが、そもそもそのカネコって誰?って所なのですが、ここDaisyBarのブッカーにして(その他諸々何でも出来たり、やったりしちゃってます)、DaisyBar内レーベル「2DK records」のレーベルマスターでもあり、アナトオル・フランスのベーシストでもあります。そんな彼の誕生日が、2/21と言う事で、2/20、2/21二日間に渡って、自身の生誕祭をカネコ自らが企画した一日目。チケットも二日間通し券のみという事で、二日間通して、1つのイベントでもあるので、このREPORTも便宜上2/20を記載しておりますが、二日間通してのREPORTとしてお読み頂ければ幸い。2日目の出演者も記載しておきますと、アナトオル・フランス/Hammer Head Shark/時速36km/FRSKID(ex.SESAME)/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ、と言うこれまた錚々たる面々。そして両日とも多くのお客さんに来場頂きました。これだけお客さんに来て頂けるのも、もう一重にバンドの力でしかないのだけど、そうしたバンドを集め切るのは、やはり企画者、ブッカーであるカネコの力。あまりこういう場で身内である人間を語るのも、変な感じなのですが、こうやって二日間通してバンドを観てみると、やっぱりどのバンドも皆カッコよかった。そしてカネコならではのバンドの見方、音楽の聴き方というか、人間臭い部分が見えて面白かった。この二日間出演しているバンド達を、私がDaisyBarで初めて見た時に、全部が全部、ピンと来たかと言うとそうではない。カネコが今年26歳になった と言う事で、出演していたバンドも同世代か、少し年下のバンドが多く、成長著しい世代ではあるのですが、まだ形にもなっていない様な、表現の中の人の心を動かす様な1つの「コレ」という芽を(もしくはもう咲いているのかもしれないのだけど)、それをどうキャッチするかというのがあるのですが、当時ピンと来て無かった私は、それをキャッチできてなく、でも、今みるとカッコ良いなと思う訳で、それをカネコはいち早くキャッチして、更にポピュラリティーを得ると信じてやってきている訳で、それをバンドが証明して、というのはホント理想的。そして、そうしたストーリー的な部分とは別な、音楽的な部分でも、ある意味こうした極端な形のブッキングでバンドを一気に見て、いろいろと視点が変わっ た事もありました。一日目に関しては、何で今オルタナなの、っていう私の疑問が少し解消して、やっぱりオルタナ、カッコイイなーとあらためて思いました。最近、所謂90年代的なオルタナをルーツに持つ様なバンドが増えて来たなーとは思っていたけれど、正直この日まで、若いヤツがやるのはなんか違うだろう、とすら思っていました。それにはいろいろ理由はあるのだけど、海外のチャートばっかり聴いていると、今全くそうした音が入ってこないから、と、いうミーハーな理由が一番。しかし、それでも、彼等にはそのサウンドを鳴らす理由があるんだなーと実感したし、凄くその肌感も(打ち上げ含め)しっくりきました。こうして、二日間通して、新世代のバンドが揃い、そこにお客さんもいて、1つのシ ーンの様なモノが出来上がりつつある気もするけれど、何か新しいシーンが盛り上がってきてます!みたいな、落とし所でなく、そういったものより、もっと風通しよいというか、よい意味でオープンな感じもしました。そして、更に多くの「極」ができて、DaisyBar、ライブハウス、ロック、ポップミュージック全体が面白くなって行く、そんな期待を感じさせてくれる二日間でした。(加)